松浦市議会 2022-03-01
令和4年3月定例会(第4号) 本文
▼最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 午前10時 開議
◯ 議長(谷口一星君)
おはようございます。
出席議員は全員であります。
これより議事日程第4号により本日の会議を開きます。
日程第1
市政一般質問
を行います。
それでは、質問順位に従い、11番・中塚議員の登壇を願います。
(中塚議員 一般質問席 登壇)(拍手)
2 ◯ 11番(中塚祐介君)
おはようございます。
皆さん、なぜこれをぶら下げているかと興味持たれていると思うんですが、ちょっと御紹介しておきます。
実は、選挙のときに障害をお持ちの方から、これをつけて頑張れと、当選したらこれをつけておけば必ず立派な議員活動ができる、こう言われて頂いたんですが、ガッチャマンだと思っていました。よく見たらウルトラマンなんですね。街頭演説すると、どうも3分たったらふうふう言い出して、今日も3分しかもたないかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
それでは、入らせていただきます。
その前に、昨日、議長にお願いいたしまして、質問順を変えさせていただいております。4項目めの松浦市民を犠牲にした
薬剤高額購入の
福島診療所問題についてを2番目に質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、一言御挨拶申し上げます。
松浦・こぎ
ゃんでよかと会の中塚祐介です。
今般の
市議会議員選挙におきましては、多くの市民の方々からの御支援によりまして、松浦市議会へ12年ぶりにもかかわらず送り出していただきましたことを心より感謝申し上げます。
思えば平成22年、
松浦市長選挙で落選、その後、心筋梗塞を発症し、労災病院へ救急搬送、入院中に住居を差し押えられて、妻と娘は少しでも収入を多く得ようと福岡で働いてくれました。私は帰る家もなく、退院。そして、福岡で療養。そういう状況の中で、佐世保で働かないかと声をかけてくれた方がここにおられます。ちょうどそのときはお先真っ暗で、これから生きていてもしようがないな、そういう思いになっていたときで、本当に今日、中塚がここにいるのもその方のおかげであります。ありがとうございました。
そして、議長在職中に起きたつばき荘事件をただすために活躍してこられた松浦・こぎ
ゃんでよかと会の皆様には、この12年もの間、ぼろぼろの中塚を折に触れておつなぎいただき、とうとう市議会へ押し出していただきましたこと、重く受け止めさせていただきながら、与えていただいた発言権を存分に発揮してまいります。
ただ、議会に戻ってうれしかったことがあります。当時、はっちゃかめっちゃかで破天荒な議長であったこの中塚を、事務局長と共に事務局職員として支えてくれました3人の方々が、今、理事者席におられます。
友田市長が市議会議員のときに、職員に君たちは公僕である。公僕、すなわち公衆に奉仕する公務員、このような発言をされたことを私はずっと覚えております。すなわち、皆さんは松浦市民に奉仕する公務員だ。恐らく今、この友田イズムが松浦市の職員、パート職員に至るまでしっかりと染み込んでいるものと確信しながら、質問をしていきたいと思っております。どうか理事者各位におかれては、また、市職員の皆様には、みじんたりとも不正に手を染めることなく、公僕として松浦市民に、そして、子どもたちに誇れる仕事をしていただくことをこいねがいながら、質問に入らせていただきます。
まず初めに、松浦市民の市長への評価と怒りと不満。これは私が選挙中にあちこちで出てきていただいた方から聞いた話を御紹介しておきます。
評価、いいことですね。まれに見る発信力。歴代市長で一番。こういう評価がございました。また、志佐町商店街では、弁舌爽やかでいい男、こういう評価でございました。
次に、怒り。市長になる前に約束したことを守らなかった。跨線橋。
それから、同じく怒り。市民の苦しみはさておいて、ウクレレ弾いてアジフライの歌を歌う段か、こういうお言葉もありました。
それから、不満。公衆の面前で罵倒されても黙っていた。反論ぐらいはしてほしい。こういう声もありました。それから、市長の顔が見えない。島にも来てほしい。御婦人方からありました。行かれているとは思います。
最後に、市長選挙があってほしい。私たちも市長選挙での一票を投じたい。これは市長の責任ではありません。政治に、この松浦市において政治を志し、我々市議会議員にも大いなる責任がある、そのように私は今、自覚しているところでございます。市長選挙において一票を投じることによって、市長の1期4年の評価が分かる、そういう思いの市民がたくさんおられる。そのことはぜひ自覚の上で市政運営に励んでいただきたいと思います。
それでは、選挙期間中における、これはもう不満のほうは言いましたので、市民の方々からの要望についてお尋ねをいたします。
青島地区の令和3年度要望事項15項目について、こちらから一個一個聞きませんので、理事者のほうから15項目について1項目ずつしっかりとした答弁を求めます。
3
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
おはようございます。
私のほうから、令和3年度の
青島地区要望事項の進捗状況についてお答えしたいと思います。
まず、1番目の山中氏宅下、山田氏宅横の側溝のカーブの側壁のかさ上げ、それから、2番目の山中氏宅下の側溝の補修(残り35メートル分)、これにつきましては、昨年12月22日に区長と現地立会いをしまして、要望内容の再確認を行い、現在、長崎県において側壁のかさ上げ及び
水路底版補修の工事が発注され、本年度末の完成予定と伺っております。
それから、3番目の学校横の
道路拡張残り15メートルと防護柵の設置につきましては、幅員に影響がない範囲で設置可能な箇所に
路肩注意ポールの設置を予定いたしております。
4番目の学校西側の
ガードレールの取替えにつきましては、本年1月に施工業者と現地確認を行い、
ガードレール設置工事を発注しており、本年度末までに
工事完了予定でございます。
5番目の新田ため池の
開閉装置破損箇所の調査、修理、これにつきましては、当該施設が地元の水利関係者に帰属しておりまして、市での修理が困難であることから、
農地有効利用支援整備事業の活用を検討していただくようお願いをいたしております。
6番目、赤岩、市道側溝35メートルの溝蓋設置につきましては、地域の御協力による助成事業、
市民協働まちづくり事業ですけれども、それの活用について検討をお願いいたしております。
7番目の
漁港給油施設前の浮桟橋の設置につきましては、本年度の
測量調査設計の結果、浮桟橋の構造をFRP製から
コンクリート製に変更し、事業費が増加したということから、令和4年度は浮桟橋の製作を行いまして、令和5年度に設置完了となる見込みでございます。
8番目、
青島漁港沖防波堤の新設取替えにつきましては、昨年度、潜水調査など専門的な調査を実施し、コンサルタントにも確認をいたしました結果、現段階での対策工は不要と判断しておりまして、今後も経過観察を行っていく予定でございます。
9番目、南防波堤の防風ネットの設置につきましては、防波堤から漁船の
係留箇所付近までは相当の距離がありまして、防風時において効用を果たすためには、背の高い
防風フェンスの設置が必要であることから、現段階での設置は困難と考えております。
10番目、
浮桟橋チェーンの張り具合の再度確認。これにつきましては、昨年度、専門的な調査を実施しましたが、変状は認められませんでした。現段階での対策工は不要と判断しておりますが、取付金具の腐食等による変形、破断が原因で落橋の可能性もあるということから、日常点検、定期点検で異常部の発見に努めていくことといたしております。
11番目、
チャーター船につきましては、対応できる船舶を地域の皆様と探しているところですが、現在まで見つかっておりませんので、交通船導入に係る財源確保も含めまして、引き続き検討してまいりたいと考えております。
12番目、
御厨桟橋外灯設置、それと、13番目、
御厨中防波堤の標識外灯取替えにつきましては、長崎県において
太陽電池発光体を設置されております。
14番目、旧
漁協漁具倉庫跡地への防火水槽の設置につきましては、令和4年度
消防防災施設整備費補助事業に
耐震性貯水層の申請を行いまして、交付決定後に
漁具干場付近に設置を行う予定となっております。
それから最後、15番目、
ドクターヘリの
ヘリポート基地の設置につきましては、昨年6月29日に長崎県医療政策課に対し、新たな
ドクターヘリ場外発着場の候補地としての申請を行い、10月4日に現地調査を行っていただきました。その結果、申請地には十分な広さがなく、ヘリポートとしては不適合との判断をいただいております。同日、別の場所の仮調査も行っていただいておりますが、青島地区長様からは仮調査場所での申請は行わないとの報告を受けたところでございます。
なお、この進捗状況につきましては、年度内に青島地区へお知らせする予定といたしております。
以上でございます。
4 ◯ 11番(中塚祐介君)
青島、それから飛島、黒島。市長が
長崎県知事選挙のときのあそこの木寺履物店での出発の式のときに、この3島の有人離島については、しっかり知事ともコンタクトを取りながら対応していっているというようなお話を聞いて、ああ、やってくれているんだなと、そういう思いも持ったところでございます。
さっき、今、この15項目の中で、特に
チャーター船、この部分については早くしてあげられたらどうかなと思っておるところです。
それから、12と13、御厨港の外灯ですね。これは私、夜、乗ったんですよ、青島からチャーターでですね。やっぱり危ないですよ。しっかりとした対応を、島の、いわゆる船に乗る人たちの意見を聞いてですね。ただ、まだ大丈夫だとかと、こっちは取り替えたからと、この程度では対応がなされていないと判断せざるを得ないのかなと、そう思っています。
とにかく一番大切なことは、島に足を運んでいただいて、島民の方々の声を極力多く聞いていただいて、やっていただければと思います。
これは青島に関することで、質問ではありませんが、あそこに市営住宅がありますよね、市営住宅が。そこで聞いた御不満でしたけれども、要は、1軒のところを修理に来た。ところが、そこの修理をしたらすぐ帰っていく。せめて、どこか異状はありませんかぐらいの声かけぐらいはしてほしいと、独居老人の御婦人の方でした。どうか、せっかく島に行かれれば、定期船で行けば、恐らく時間的にはそれなりの──また、市営住宅もあそこに集合しているわけですから、ぜひそのぐらいの気配りを住宅係にはしていただきたいと思っております。
では、次に参ります。
松浦市民を犠牲にした
薬剤高額購入の
福島診療所問題について、これまでの
市政一般質問及びその関連する部分での経過の概略について御説明を求めます。
5 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
この
福島診療所における平成25年度までの
ジェネリック医薬品の購入に関する一般質問がこれまでございました。主に私のほうで……(発言する者あり)
6 ◯ 議長(谷口一星君)
じゃ、ちょっと副市長、一旦自席にお願いします。
7 ◯ 副市長(橋口忠美君)
別の質問があるということですね。分かりました。(降壇)
8 ◯ 11番(中塚祐介君)
とんでもない吹っ飛ばし方をいたしました。
1項目めの
市道牛切線上高野公民館前の道路の
アスファルト舗装について通告をしておりましたので、答弁を求めます。
9
◯ 建設課長(中村桂一郎君)
お答えいたします。
市道牛切線につきましては、以前より
上志佐地域振興会及び上高野地区から道路改良の御要望をいただいております。
しかしながら、現在、松浦市が管理しております市道は路線数で710路線、延長約500キロメートルございますが、路線延長の54%は未改良となっており、毎年、各地区から多くの道路改良に係る御要望をいただいておりますが、全ての御要望にお応えすることができない状況でございます。
また、議員御指摘の舗装補修の件でございますが、市内市道の大半が建設後かなりの期間が経過していることから、特に舗装の老朽化が進んでいる状況でございます。
現在、活用できる財源にて幹線市道を優先して
舗装補修工事を実施しているところでございます。
今回の
市道牛切線につきましては、近年、下水道工事の実施に伴いまして開削工事が行われ、現在は掘削幅に
アスファルトによる仮舗装を施した状態でございます。今後、令和4年度には下水道管渠を整備した区間の舗装復旧を行う予定となっている状況でございます。
以上でございます。
10 ◯ 11番(中塚祐介君)
この牛切線については、令和4年に
アスファルト舗装でできる、そういうことで理解していいですね。
11
◯ 上下水道課長(近藤寿一君)
今の建設課長が申されたように、うちの下水道事業のほうで予定をしています。
12 ◯ 11番(中塚祐介君)
この
上高野公民館は毎回選挙のあるたびに投票所として、これは意識の問題かもしれませんが、上志佐地区の皆さん方、特に高野周辺の方々が投票に行かれる要所ですよね。いいときは投票所で使って、でも、この令和4年で対応していただけるのであれば、上高野の方々にも御理解いただけると思います。どうぞそこのところはしっかりやってください。
それから続いて、
市道前浜北平線。ここが市道かというぐらいの、昔から前浜の方とか平尾の方とかが通学路として使ってきた道路だそうです。御高齢の方でしたけれども、実態的に私も把握はできていませんが、もし子どもたちがあそこを歩いて今でも通学しているんだったら、イノシシも出てくるし、何とか防護柵でもしてもらえんかというお話でございましたので、調査も未熟でしたけれども、質問項目に上げた次第です。
答弁を求めます。
13
◯ 学校教育課長(松本政美君)
お答えいたします。
市道前浜北平線につきまして、まずは通学路としている人数、これを
調川小中学校に確認いたしましたところ、今年度は調川中学校の生徒が1名、通学路として使用しているというところでございました。
この通学路の安全対策につきましては、既に松浦市
通学路安全プログラムにおきまして、危険対象の通学路として、2年前の令和元年度に学校、警察署、建設課、防災課等、関係機関、関係課による合同点検を行っております。そのときに挙げられていた危険性というのは、全体的に暗く、人通りが少ない通学路であるという内容でございました。対策としましては、児童生徒に対する安全指導を行うという対策内容でございました。
今回、議員御指摘いただきましたイノシシ等も出るというようなところについての危険性につきましては、協議が十分なされておりませんので、改めて
調川小中学校の児童生徒への安全指導は行いますが、加えて、令和4年度の松浦市
通学路安全プログラムの
実施対象地区に調川小学校区が入りますので、その折に合同点検を行い、改めて安全対策について協議を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
14 ◯ 11番(中塚祐介君)
1人の中学生が通っているということでございます。まさに小学生、中学生、子どもたちは、市長、松浦市の宝。どうかしっかりとした対応を、何かあってからでは本当に遅いわけでございますので、しっかりお願いいたしますね。
それから、
市道江口野山線。これについて、これは途中まで舗装されているんですね、きちんと。今
ゲートボール場、昔、私が通った
調川保育園跡のちょっと上の段まではきれいに舗装がされていて、白線も引かれている。ところが、そこから先は、建設課長にお尋ねしたところ、何の計画もないし、いつなるか分からない。ただ、災害等々には、市道ですので対応するというようなお話でしたけれども、何とか入り口だけやって、松浦市の道路行政の、昔からそうなんですけど、途中をやって両端はやらないとかね、放置してしまうとか、あるいは不老山の整備はしたものの道路が不十分、これは城山もしかり、梶谷城もしかりですよね。それで、お客さんには来てくれ来てくれと言いながら、バスが離合する道路じゃない。これでよく人が呼べるなと、行った人たちがそういう感想を漏らされるぐらいの、松浦市のこれまでの道路行政なんです。ぜひこの
市道江口野山線については、これからの費用対効果を求めるとするならば、あの道路を里まできちんと整備することによって、里のほうの辻ノ尾から、それから調川の江口のほうから、住んでくれる人たちが出てくるんじゃないか、家を建てて住んでくれる人たちが出てくるんじゃないか、そういう期待感を江口の方々はお持ちでした。どうか、予算がない、これは分かります。本当に1メートル、2メートルでもいいんですよ。やりかけたところは続けてほしい。そういうことで答弁をお願いします。
15
◯ 建設課長(中村桂一郎君)
お答えいたします。
市道江口野山線の調川側においては、先ほど議員から御紹介ありましたように、国道入り口から少し上った箇所にあります
ゲートボール場付近の約100メートル間において
局部改良事業を行った実績がございます。
しかしながら、局部改良後の新たな改良計画につきましては、現時点においてはございません。
ただ、この改良しているところのちょっと上のほうですね、ここの区間につきましては、沿道山林の斜面が崩壊し、土砂の流出や落石が生じるおそれがある箇所も見られ、地域の皆様から以前より対応のお願いがあっている状況でございます。
これらの斜面は民有地であるため、現時点での対応は困難でありますが、これまで同様、大雨による斜面の状況を把握しながら、必要に応じた利用者に対する注意喚起や、車両通行に支障が出るような場合には
災害復旧事業の活用などができないか、検討してまいりたいと考えているところでございます。
以上でございます。
16 ◯ 11番(中塚祐介君)
検討するはしないこと、研究するは論外。前の市長さんはよくそう言っておられました。どうかしっかり検討して計画を立てていただいて、少しずつでもやっていただければ。要望しておきたいと思います。
では、副市長お待たせしました。どうぞ。
17 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
福島診療所における平成25年度までの
ジェネリック医薬品購入に関する一般質問は、令和元年6月議会以降、令和3年12月議会までに安江議員が3回、
武部周清議員が4回、計7回にわたってこの一般質問の中での議論を行っております。
まず、令和元年6月議会で安江議員より、平成26年4月に赴任された深堀所長から、前任──深堀所長の前任の所長が
ジェネリック医薬品を1者随契により通常より高い納入価格で購入していた、そのことで松浦市に損失を与えたとの指摘があり、当時の
ジェネリック医薬品の購入方法、調査、この件に関する調査の内容等に対する質問を受けております。
それに対して私のほうより答弁をいたしておりまして、当時の事務担当者及び事務長からの聞き取りにより、
ジェネリック医薬品は他に取扱いを行う業者がなかったということで、随意契約を行っていたとの話でありましたので、その時点において、この随意契約について問題はなかったとの答弁をそのときは私のほうからしております。
その後、議会における両議員とのやり取りやさらなる調査を進める中で、当時の
福島診療所に出入りをしていた他の医薬品会社においても、
ジェネリック医薬品を取り扱っていたとの事実が分かりましたので、令和元年の12月議会の
武部周清議員の質問の折に、当時、他の業者は
ジェネリック医薬品の取扱いをしていなかったという、先ほどの私の答弁が誤りだったということで訂正をいたしました。これは契約に──当時、令和元年度の段階において契約に係る関係書類が既に保存年限を過ぎておりましたことから、書類による確認はできておりませんけれども、少なくとも、当時、出入りの薬屋さんのほうの中で
ジェネリックを取り扱っていたという確認ができておりますので、そういうことからすると、いわゆる競争入札、あるいは競争見積りができる状況にあったということで、私の答弁を訂正したということでございます。
その後、両議員のほうから、このことに関して、第三者機関による調査を求める質問がございました。それに対しましては、この件の問題点は、先ほど申しましたように、競争見積り、あるいは競争入札ができる環境にあったにもかかわらず1者随契をやっていた、この1点に尽きるということでございまして、その後、平成26年、
深堀所長就任以後は適切に
競争見積り等で事務処理を行っておりまして、特段問題は発生していないということでありましたので、その第三者機関による調査をやる必要性はないというふうに私のほうから答弁をいたしております。
さらに、松浦市に損失を与えたとの質問に対しましても、損失が実際に出ていたのか、出ていたとすれば、どのくらいの損失が出たのかというところの判断と申しますか、それはあくまでも入札をしていた場合と1者随契をやった、この比較をしなければいけませんので、入札を行っていたらという仮定の話となりますので、それによって損失額を算出することも難しいというような答弁を私のほうからいたしております。大体やり取りの概略はそういうところであります。
以上です。(降壇)
18 ◯ 11番(中塚祐介君)
るる今御説明いただいたわけですけれども、私も安江議員並びに
武部周清議員のこの
ジェネリック問題に関しての質疑応答については、いわゆる議会のインターネットのほうでずっと見させていただきました。
副市長の答弁、これは何を意図しているんだろうかと、そう思いながらね。今の答弁でもそうですけれども、どれだけの損失が、
ジェネリックの単価だけで分かるじゃないですか。我々が薬局行くじゃないですか。例えば、かかりつけ医に行って診てもらって、処方箋作ってもらって。
ジェネリックでよろしいでしょうかと、どのぐらい違うの、いや、大体50%ぐらい、半額ぐらいになります、確かにそうでした。さっき申し上げた心臓で入院して、当時、1か月分で7,000円ぐらい払っていたのが、
ジェネリックに変えていくことによって、今4,000円ぐらいで済んでいるんですね。実感しています。
さっきの副市長は、その
ジェネリックを扱っている問屋がなかったから随契でやった、それは訂正しましたと、こうおっしゃる。でも、受け取りようによったら、前の診療所長をかばった虚偽答弁になりかねませんよ。違いますかね。
私は、前の、こ何とか所長については、平成18年の
福島診療所特別会計、これの決算審査委員会の特別委員長をしました。そのときのことを本当にこの問題が発生してきたときに後悔をいたしました。そのときしっかりやっていれば、その審査を、
福島診療所の審査を薬価まで踏み込んでおれば、このような問題は起こらなかったんじゃないかと本当に責任を感じました。くしくも、そのときは委員じゃなかったと思いますが、友田市長が議員で、私が委員長だった。いろいろ手助けしてくれました。領収証だとか、いろいろ証憑書類の入った部屋に詰めていただいて、
福島診療所のことをどんどん調べてくれました。何とその所長が使ったお金の領収証がいっぱい出てきました。今でも覚えています。博多大丸のソーセージだとか、あるいは化粧品だとか、そのレシートが公費で落とされている。奥様の使われたレシート。それから、唐津の恋する乙女というスナックの領収証。それから、島原小涌園でしたかね、1人6万円の遊興費。それから、自分の身内、たしか奥様の弟か兄貴か、そういう人を私的に、まさに私的に運転手だとか、そういう出張のときに連れていって飲み食いしながらやっていた。その給料は年収ウン百万円という年収を支払っていたわけです。地元のそのとき委員に入っておられた志水正司委員も、これはいかんと、しっかりやらんといかんということで、結果は不認定。松浦市議会始まって以来の決算での不認定という処置になりました。そのとき友広前市長と当時の議長が私のところに来て、何とか認定してくれと、冗談じゃないと、こんな使い方をしているのに認定なんかできるわけがないじゃないですかといって不認定にした経緯があった。そのときからその人の悪事の数々は発見していたにもかかわらず、薬価にいかなかったばっかりにずるずるやられてきたんだなと、はっきり分かりますよ。本当に。
さっき、その差額も根拠がないとかとおっしゃったけど、その根拠は
ジェネリックの差額だけで十分出るじゃないか。それはもちろん、入札しておったらもっと安うなったかもしれんけれども、まずはそこをしっかり示さなきゃいけないんじゃないですか。そして、その前所長が、議会資料を見れば、あるいは聞けば、約7年間で1億4,000万円の損失になるということが議事録に載っていますよね。ここら辺のところに、なぜ市はしっかりと前向きに対応しなかったのか。そこが私は一番疑問に思うところです。誰を守ったんですか、副市長。
19 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
誰を守ったのかという御質問でありますけれども、私も平成26年4月に松浦市に赴任してまいりました。副市長に就任いたしました。したがって、その前、深堀所長と同じときに私もこちらに参りました。したがいまして、その深堀所長の前任の所長さんは一回もお会いしたことがありませんし、全くどんな人か存じ上げておりません。したがいまして、前所長さんをかばうとか、そういう気持ちはみじんもございません。私は、その調査、議会で質問があってその調査を踏まえて、聞き得た、聞き取れたことを淡々と御報告を申し上げたつもりであります。
ただ、その平成元年の時点においても、職員は当然代わっていますので、それぞれの職員もある面、記憶の中での聞き取りに応じたものと考えております。そういう意味合いで曖昧さがあって、よくよくお聞きするとというようなこともございます。そうなってきたときに、実はほかの出入りの業者も当時から
ジェネリックを扱っておったというのが分かりましたので、そこで調査を踏まえての結果で答弁を修正したというようなことでございまして、誰を守っているというようなことは特にございません。調査の結果を淡々と述べさせていただいたということでございます。(降壇)
20 ◯ 11番(中塚祐介君)
もう一人、今、副市長は前の所長のほうに頭が行っておられたけど、あなたの任命権者である前の市長さん、この人としっかり打合せされたんじゃないですか。この部分についてはしっかりとした調査をせずに、うやむやに終わらせて蓋をしてしまえと、こういう話じゃなかったんですか。
私は去年の7月24日、コロナ禍の中ではありましたけれども、五島まで有志と一緒に行ってきました。深堀先生とお会いいたしました。端的に言って、ファイルにも載っていますけれども、この問題を見つけたときに、友広前市長に告発をしたんだと。それから業務が忙しくて、そのときに友広前市長から言われたことは、先生、必ず法的措置を取ってきちんとやりますので、しばらく誰にも口外しないでくださいと、私どものほうで責任持ってやりますと、こういうことだったから、要するに業務に専念しておったら3年間ほったらかされた。振り返ってみたら、新しい市長が誕生したので、改めて告発した、こうおっしゃっているんですよ。そのときにあなたは友広前市長の側近でしょう、ですよね。2人できちっと話し合われて、こういう対応を取られたんじゃないですか。
21 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
おっしゃるとおり、深堀所長さんのほうからは前市長のほうにもそういう話が来ておりまして、前市長から、平成27年1月に調査をするようにという指示が当時の──私に直接そういう話じゃなくて、総務課の職員であったり、当時、そのときの
福島診療所の職員であったり、所管しています健康ほけん課の職員であったり、そういう職員に対して調査の指示が出ております。その指示について、私のほうと打合せをしたとか──前市長とですね、そういうことはございませんでした。直接そういう前市長から指示が職員に出たということは、そのとおりであります。特にその調査のやり方について、私と前市長のほうでいろんな協議をしたということはございません。(降壇)
22 ◯ 11番(中塚祐介君)
それと、告発後、深堀先生から友広前市長に告発をした後、株式会社永代に調査に行ったのが半年後ですよね。ところが、会社はなかった。餓鬼の使いじゃあるまいし、そんな調査がありますか。それなら追いかけてでも行って事情聴取すべきじゃないか、私はそう思うんです。
それから、ここら辺からロの職員の関与と責任についてに入っていきます。
副市長は、令和3年3月8日の松浦市議会において、
武部周清議員のこういう質問、「副市長は、現在は適正に入札が行われていること、随意契約でなく入札で行わなければならなかったことが明らかになったこと、当時入札を行っていないから損害額は分からないこと、当時の記録がないので、原因の究明が不可能であることを理由に第三者委員会設置の必要性を否定されました。」と、こう質問があっていますね。最後のくだりですが、さっきの答弁の中のとおり、第三者委員会の設置を求める質問になっています。それに対してあなたの答弁は、「今回のケースに関しては、これまでの調査において契約した業者以外の医薬品納入業者においても一部の
ジェネリック医薬品を取り扱っておったというのが分かりましたので、結果的にはこの1者随契の理由を正当化できるものではないということから」、ここですよ、問題は。「事務手続上は適切ではなかったというふうに言えると思う。」で、答弁を修正した。こう答弁されていますね。
じゃ、この事務手続上が適切ではなかったということは何ですか、これは。職員が意図的にやったということでしょう、誰かの指示で。当時の小松原所長の指示なのか、それが何年も続いているんですよ、随契が。そこに目を向けずに、今は適正に入札を行っておりますので、これで終わりですか。質問者が求めたのはそこなんですよ、副市長。あなたはもう3月でお辞めになる。ましてや、副市長は恐らく指名委員会の委員長をされていますよね。指名委員会の委員長が、まさに不適切な契約方法を取った
福島診療所に対して、もう終わったみたいな判断をされたら困るよ。公平公正にきちんと詰めるところはやらなければ。
さっき私が、誰を守っているんだと、職員を守っているんでしょう。職員を引っ張り出して尋問するのが嫌だからそういうことを言っているんでしょう。そこのところは前任の市長とも話し合われたことじゃないんですか。指名委員会の委員長として、この件についてどう思われるか、しっかり答弁ください。
23 ◯ 議長(谷口一星君)
中塚議員に申し上げますけれども、先ほど個人名であったり企業名が出されましたけど、議会は公の場ですから、特定につながるようなことは極力控えていただきたいと思います。
24 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
先ほどの議員の発言の中で、1点ちょっと間違っておるところがございましたので、まずそこを修正させていただきます。
当時、
ジェネリックの医薬品を納入していた熊本の業者への調査を半年後に実施しているというような御発言がありましたけれども、先ほど申しましたように、前市長に深堀元所長さんからそういう話があって、調査の要請があって、前市長がそれを踏まえて職員に調査をするようにという指示を出したのは平成27年1月でございます。その1月の終わりには、実は職員は熊本に調査に出向いております。その月に出向いているということでありますので、そこはちょっと修正をしていただきたいと思います。
それと、指名委員会の委員長、確かに私は指名委員会の委員長をやっておりますけれども、この指名委員会というのは、公共事業の入札に関する指名委員会でありまして、今回の、いわゆる物品購入に関することに関しては、この指名委員会はタッチしておりませんので、そこもちょっと修正をさせていただきたいと思います。
いずれにしましても、職員を守ったんじゃないかという御指摘でありますけれども、心情的には守りたいという気持ちは常々持っていますけれども、このことに関して、先ほど申しましたように、前市長のほうとのそういった話は、調査のやり方についての協議は全くしておりませんので、繰り返しになりますけれども、私どもが調査で知り得たことを淡々と述べたということでございますので、そこは御理解をいただければなと思っておるところであります。(降壇)
25 ◯ 11番(中塚祐介君)
指名委員会の委員長と副市長としては、この問題に、いやいや、武部議員や安江議員が市長を指名しても、それについては私が答えてきましたのでと、ずっとあなたが答弁しよったじゃないですか。それだけ関わり持っておるとなら、わざわざそんな縦分け説明なんか要らないよ。責任あるんだから。違いますか。私は例えを言った。指名委員会の委員長として、この問題についてどういう認識を持っておるかと、こう聞いたんです。
あなたがこの診療所に関して、つばき荘でも言いたいことはあるんですよ。でも、最後の機会、ここだけで今勝負をしています、あなたと。立つ鳥跡を濁さず。どうしたい、どうすればいいと思いますか。今のあなたの立場でこの問題について。
答弁は変えた。それまでは正当であると言い続けてきたことが、随契では駄目でしたということに変えられた。この1点でも指名委員会の委員長として自覚的にいかがなものかと、簡単に変えられている。それで通ると思うんですか。責任重大ですよ。
しかも、この診療所問題で発生した損害額すら、入札が行われていませんので。入札しなかったのは誰なんですか。そんなら、せめて
ジェネリックの金額と、あるいは通常同じ薬で高い薬とその比較だけでもいいじゃないですか、比較検討はできるじゃないですか。そういうことですよ。
あなたの答弁は、みんな逃げ。臭いものに蓋をする答弁。最後にきちんとしませんか。責任感じませんか。
26 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
今回の問題で、当然、調査をやったという部分については、私も当然ながらその構成員の一人でありますので、調査が全く十分でなかった部分もあって、答弁も修正をさせていただいた、こういうところは、この議場の場で答弁を変えたわけですので、そこはお二人の議員も含めて謝罪をさせていただきました。
ただ、当時の実際の平成25年度までの
ジェネリック薬剤の購入に関して、私は責任を取れと言われても取りようがないと思っております。全くそこに関しては、当然私も松浦市のほうに存在していませんし、全く関与しておりませんので、そこの部分を問われて、責任を取れと言われても、そこは責任を取ることはできないと思っております。(降壇)
27 ◯ 11番(中塚祐介君)
副市長、私の質問を忖度し過ぎです。拡大解釈し過ぎであります。私は、この答弁を変えたことに対して責任を取れ、責任をどう感じるかと言った。その薬価の差額について責任取れなんて言っていませんよ。もう大体の計算はできて──武部議員でもきちっと、専門家ですから、7年間で約1億4,000万円という数字をはじき出されておるじゃないですか。でも、この金がどこでどう使われていったのかぐらい、きちんと市は調査しなければいけなかったんじゃないかということですよ。何もかんも蓋かける。終わらせようとする。つばき荘でもしかり。つばき荘に飛ぶのは次回に回しますけれども、副市長、1つだけ指摘しておきます。あなたはつばき荘に関連して、職員は適正な業務を行ったと答弁されましたね、覚えていませんか。裁判記録を見てみなさい。どれだけの不正が行われたか、克明に書いてありますよ。この裁判の中に、中塚の名前も出てくる。その被告職員とうたってあります。中塚議長から恫喝された。そんな文言も出てきます。よく一回ね、お辞めになってからで結構ですから、私がプレゼントします、しっかり見てください。そうしたら、職員の適切であった業務、こんな言葉は絶対出てこないはずだ。
そこで副市長、一つこれは、今さっき武部議員と安江議員には謝罪をしましたと、こうおっしゃったね。確かに武部議員と安江議員にはされたでしょう。しかし、あなたは公僕です。公僕のナンバー2ですよ。松浦市民には謝罪しないのですか。また、こういう随意契約で長年やってきた結果が、深堀先生の辞任につながっておる。そこら辺も含めて、あなた自身、きちっと謝罪なさったらどうですか。その上の責任者は今、友田市長でしょう。しかし、友田市長は、はっきり申し上げて関わっていらっしゃらない。
ジェネリックに関しては副市長が仕切っている。これは関係なしとは言えないです。深堀先生のファイルの中にも名前は出てくるわけ。お見えになったけど、2分で帰られました、こんな記述まである。1人の医者を確保するのにどれだけの時間と労力が要るか。深堀先生が名医であったとかは私は言いません。しかし、せめてお辞めになる前に、副市長は松浦市民と、それから深堀先生に対して、きちんとこの場でもう一度謝罪されたらどうですか。
28 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
先ほど申し上げましたように、この議場の一般質問の場において、答弁を変更したわけですので、変えたわけですので、そこについては、これは謝罪を申し上げるべきでございまして、議員がおっしゃるように、お二方の質問に対して、お二方に対してだけの謝罪というのはおかしいんじゃないかということにつきましては、それは一理ございます。議会とのやり取りでありますので、そこは改めて議会に対しておわびを、答弁を変更したことについてはおわびを申し上げたいと思います。
その次に、市民に対しておわびすべきじゃないかというところにつきましては、このことで随契によって
ジェネリック医薬品を購入したと、そのことが、要は一般に考えている価格よりも高く購入した、そのことが
福島診療所の、いわゆる運営に少なからず影響したんじゃないかという御指摘もございました。そこは先ほど申し上げたとおり、確実にそういった運営に支障を来したかどうかというのは、私は定かじゃないと思っているんです。先ほどの7年間で1億4,000万円、これにつきましても……(発言する者あり)ですから、市民に謝罪すべきじゃないかというお話でありましたので、そこはそういう
福島診療所の運営に支障を来した、影響を与えたんじゃないかという、悪い影響ですね、そういう意味で、それが確実なことであれば、それは負担は市民全体でするわけですので、市民におわびしなければいけないと思っていますけれども、それが確たるものはありませんので、私はこれまでも市民に対しての謝罪はやってこなかったということでありまして、今もそのことに関しては同様の気持ちであります。(降壇)
29 ◯ 11番(中塚祐介君)
副市長、何が支障を来していないですか……(時間切れ)
(中塚議員 一般質問席 降壇)
30 ◯ 議長(谷口一星君)
以上をもって中塚議員の一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午前11時1分 休憩
───────── ◇ ─────────
午前11時15分 再開
31 ◯ 議長(谷口一星君)
再開いたします。
休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、質問順位に従い、8番・神田議員の登壇を願います。
(神田議員 一般質問席 登壇)(拍手)
32 ◯ 8番(神田 稔君)
皆さんおはようございます。
さきの市議会選挙におきましては、市民皆様の御支援をいただきまして、3期目、再度この議会へ送り出していただきました。この場を借りましてお礼を申し上げたいと思います。この4年間、松浦の市議会議員として松浦のため頑張っていく所存でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
選挙のことでちょっと苦言を言わせていただきたいんですけど、今度の開票、すごく時間も長かったし、開票の出し方もおかしいというふうな感じでございました。当然、21人の方が立候補されているわけですから、1回目、2回目というのは徐々にその開票結果を平等に出していただいて、そして、あとはその個人の方の結果がその都度出てくるというような形にならなくてはいけないんじゃないかなというふうに強く感じたところです。
私のことを言わせてもらうと、最後の最後まで分かりませんでした。支持者の方はあの寒い中、外で1時間以上、結果が分かるまで待っておられました。この件は少し重く受け止めていただいて、選挙管理委員会のほうで対策を講じられていただきたいなということで申しましたので、よろしくお願いしたいと思います。
それでは、「ともだビジョン2022」についてということで質問をさせていただきます。
「ともだビジョン」、この分が送られてまいりました。(資料を示す)大きな項目が6項目あるわけですけれども、その中で抜粋をいたしまして市長のほうにお伺いをしたいというふうに考えております。
第1番目に、子育て支援の具体的施策ということで質問をします。
松浦市においては、子育て支援策について、県内でも先駆的施策を行っていると思っております。さらに、令和3年3月1日より、松浦市子育て世代包括支援センターを子育て・こども課のほうに設置をされ、「だっこだっこ」という名前で、お母さんの産前産後の体のこと、それから心のこと、赤ちゃんの世話や授乳など、子育て全般に関する相談窓口が開設され、安心して妊娠、出産、子育てができるように、助産師と保健師が一人一人に寄り添いながら、お母さんとお子さんの心身の健康をサポートされております。
さらに、市独自の子育て支援制度もございまして、不妊治療の助成であるとか、それから、子ども医療費の助成、インフルエンザ予防接種の助成、3歳児以上の副食費の助成、そして、保育料の第2子無料化、ベビー用品のレンタル事業化、オリジナル絵本のプレゼント事業、ウッドスタート、こういったすばらしい子育て支援が行われております。
今回、「ともだビジョン2022」の第1項目めに掲げてある、「安心して産み育てるための子育て支援策を進めます」と記載されております。その後段に、「特に支援が必要な家庭への適切な支援など、結婚・妊娠・出産及び子育てを包括的に支援します」というふうに記載されておるわけですけれども、このことは、さらに庁内の複数課を巻き込んで手厚い支援を進めていこうとされているんじゃないかというふうに推測をするわけですが、どのような進め方をされていこうとされているのか、その具体的施策についてお伺いをいたします。
33 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)
議員申されたように、複数課を巻き込んで手厚い支援を進めていこうというふうに考えておりまして、その子育て支援策につきましては、「心通わせ、子育て安心 たくましい子等の育つまち」を基本理念とする第二期松浦市子ども・子育て支援事業計画に基づいて施策を進め、地域や関係機関と連携を図りながら、子育て支援の啓発活動に取り組んでまいりたいと考えております。
具体的な施策としまして6項目に分けて申し上げますと、1、休日保育や障害児保育、また、保育所や認定こども園の施設整備の事業を行います教育・保育環境の整備。
これは、保護者が安心して子どもを預けて働けるように、教育・保育の施設整備や学童保育の保育環境を計画的に進めてまいります。
2、保護者の就労状況や生活環境に応じた支援。
議員がお示しいただきましたように、ベビー用品の貸出しでありますとか、保育料の第2子無償化、副食費助成、高校生等までを対象とした医療費助成、それから、松高支援、子育て世帯への住宅支援などもございます。保護者の経済的負担を軽減する施策を今後も実施してまいります。
それから、3、育児不安の軽減や子どもの疾病予防などの母子保健対策。
これは、子どもの心身の健康維持や疾病の早期予防の取組の一つとして、新たに屈折検査機器を導入いたします。そして、弱視発見率の向上を図ることといたしております。
また、保護者への支援として、乳幼児相談やみんなの子育て広場URACCOでの相談体制を充実させ、「だっこだっこ」の出前講座などもいたしまして、育児不安の軽減を図ってまいります。
4、支援が必要な家庭へのサポート。
これは、5歳児健康診査、それから、おやこ教室や就学準備教室を実施しまして、支援が必要な子どもと家庭へのサポートに努めるとともに、医療的ケア児の保育支援の受入れ体制も整えてまいります。
5、妊娠・出産・子育ての包括的な支援。
子育て世代包括支援センターにおける子育て情報の提供や相談対応により関係機関と連携が取れた包括的な支援に努めてまいります。
また、子ども家庭総合支援拠点の機能を発揮しまして、子育てに不安を抱える保護者への支援や児童虐待の未然防止と早期発見、早期対応を実現するために、子どもを守る地域ネットワークの充実を図ってまいります。
6、木育の推進。
引き続きオリジナルの木製玩具を贈呈するウッドスタートをはじめ、木育キャラバンや木工体験教室を開催するなど、地域の木や森、自然などへの触れ合いを通じて豊かな心を育てる取組を進めてまいります。また、令和4年度には、計画の進捗状況や成果を基に、木育推進計画を見直すことといたしております。
今後も子育て世代のニーズを捉えて、安心して子どもを育てられる環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
34 ◯ 8番(神田 稔君)
6項目挙げていただきました。子育て・こども課と教育委員会というのは以前から密に連携をしながら子どもの生育を守ってきたわけですけれども、やっぱり子どもというのは、松浦において育てていって、すばらしい子どもが育成するように行政が手厚い施策をやっていかなければいけないというふうに私は思っております。これからも安心して子育てができるまちづくりが求められると思っております。
松浦で子どもを育てられてよかったと市民の皆様が心から思っていただける松浦を目指して、関係職員の皆様には、業務は大変だと思いますけれども、頑張って業務に当たっていただければというふうに思っております。
次に、学校教育課のほうにお尋ねをいたします。
「教育のまち 松浦」の具体的施策についてということで、令和3年度版の松浦市の教育、基本目標に掲げてある、生涯学習の視点に立って生きる力を構成する、確かな学力、豊かな心、健やかな体を身につけ、国際性豊かで社会に貢献できる心身ともにたくましい人間を推進すると記載されております。
教育長はこのことをさらに推し進め、「教育のまち 松浦」を築いていくため掲げられているというふうに思うんですけれども、「教育のまち 松浦」の具体的施策についてお伺いをいたします。
35 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)
お答えいたします。
「教育のまち 松浦」をつくるための学校教育の充実について、特に生きる力を育むための3つの項目についてお答えしたいと思います。
まず1点目は、児童生徒の確かな学力の育成です。
市内全小中学校への学校指導訪問を行い、授業の質を高めながら学力向上に努めてまいります。
また、1人1台タブレット端末を生かした教育のICT化を推進し、新たな学びを充実させてまいります。
2点目は、コミュニティ・スクール制度の拡大です。
現在取り組んでいる上志佐、福島地区の3校に加えまして、今年度、調川小学校、調川中学校と鷹島小学校、鷹島中学校への導入を予定しております。
このコミュニティ・スクールの導入により、学校と家庭、地域3者の新たな連携や関係づくりを行い、地域の力を生かした魅力ある教育活動に加え、「子どもも大人も共に育つ地域、松浦」につながるよう、組織づくりや活動の支援に努めてまいります。
3点目は、ふるさと教育の充実でございます。
各学校の特色ある教育活動として、地域のひと・もの・ことを生かした体験活動や郷土に関する学習の充実に努めてまいります。
特に本市の歴史や伝統文化、産業やまちづくりになどについての探求的な学びを通して、ふるさとを愛し、未知の課題にも対応できる思考力、判断力、表現力を育て、これからの予測困難な時代をたくましく生き抜いていく資質、能力の育成に努めてまいります。
これらの施策を推進することによって学校教育の充実を図り、「教育のまち 松浦」を目指します。
以上でございます。(降壇)
36 ◯ 8番(神田 稔君)
学力の向上はもちろん、これからまたICTの時代ですから、この推進ももちろん必要だと思います。
コミュニティ・スクール、これは地域を挙げて子どもたちを守るというものだというふうに私は思っておるんですけれども、3番目に、やっぱりふるさと教育、これは私は必要だろうというふうに思っております。
令和3年度版の松浦市教育の教育方針に以下のことがちょっと書かれておりますので、紹介させていただきます。
「郷土及び国家を愛し、人間尊重の精神を基盤として、生涯を通して自ら学ぶ力を高め、国際性豊かで、社会に貢献できる心身ともにたくましく、心豊かな人間の育成を図る」と、こういうふうに記載されております。
私は学力の向上を否定するわけではありませんが、松浦の子どもたちにはふるさと松浦を愛する人間に育ってほしいと思うし、心豊かな人間に育ってほしいと、このように思っております。松浦を出ても、ふるさと松浦のことをいつまでも思う心を持った人間、そして、松浦を自慢できる人間に育ってほしいと思っております。
今、テレビ等ではロシア侵攻によるウクライナの方々が大変な目に遭っておりますけれども、あれを見ていますと、やっぱり大人の方は、自分が住んでいるところは自分が守るんだということで、ここに残って戦うというふうなことを言われております。これは要するに小さい頃からのそういった郷土愛というのを育んできた成果だろうというふうに私は見ておりまして、ぜひそういった人間に育ってほしいし、私たち戦争を知らない時代に生まれたもんですから、こういう時代にあんな戦争が起こるんだなということをつくづく今感じながらテレビを、もう帰ったらすぐニュースばかり、ずっと替え替えしてニュースを見ておりますけれども、ぜひ戦争が終結して平和な時代がすぐにでも訪れればいいなというふうに思っております。
教育委員会としてそのような教育方針ということで力を注いでほしいと思っておりますけれども、これは私の持論ですね。市長は私が今言うたことに対してどのように考えておられるのか、お伺いをしたいと思います。
37 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えいたします。
まず、議員御指摘のように、ふるさと教育の充実によって郷土愛を高め、松浦市の発展のためにという気持ちを育むことができる、このように思います。
そして、私自身は、ふるさと教育の第一歩は、まず子どもたちがふるさとのことをよく知ることだと、そのように考えておりまして、歴史や仕事、そしてまちづくり、そういったものを正しく評価できる、自分たちのまちがどんなふうによその人から見られているかということも含めて正しく知るということが何よりも大切だと思っています。
なぜこのようなことを申し上げるかというと、何も知らないまま、自分たちのまちを十分知らないまま外に転出してしまうと、将来自分の居場所を見つけるときに、そのふるさとが選択肢に入らないと私は思っています。小さいときに、あるいは職業の選択をするときに、自分のまちはどんなまちで、どんな歴史があって、そして、どんな仕事がされているかということを知っていれば、一度転出して、いや、自分の居場所はここじゃないと、もっと自分に合うところがあるんじゃないかと、そういうふうなことを考えたときに、必ずふるさとは選択肢の一つになると思っています。
ですから、こういった思いも込めて、やはり将来の自分を描く上で重要な時期である小中学生の時期にふるさとのことをしっかり知る、そういったことを通じていくことが大切だと思っています。
そして、ウクライナのお話がありました。
今この国際社会の中で、先ほどの教育方針の中にあった国際性豊かな子どもを育てるという意味で、日本人の美徳かもしれませんが、日本人はいろんなことを謙遜します。お前こんなことすごいなと言われて、いやいや、そんなことありませんと言いがちです。しかし、世界では私は通用しないと思っています。外国の方は自分のふるさとのことを物すごく自慢します。そういったことができる子どもたちをつくらなければいけないと思っています。そのためには、子どもたちに自慢できるものをしっかり知ってもらう、そのことが何より必要だと思っています。
そういった意味から、しっかり子どもたちに、本市の豊かな自然、歴史や伝統文化、産業を生かしたふるさと教育を充実させまして、松浦市に貢献できる、心豊かでたくましい子どもの育成に努めてまいりたいと、このように考えております。(降壇)
38 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。とにかく子どもたちは松浦の宝です。心豊かな人間育成と、それから郷土愛を持った子どもに育つよう、市長、教育長、そして我々議員は、やっぱりお互いに子どもたちを見守っていくようにせにゃいかんというふうに思っております。ありがとうございました。
次に、農林・水産課の分野に入るわけですけれども、農水産物の振興と所得向上に向け、儲かる仕組みづくりの具体的施策についてお尋ねをいたします。
松浦市において第1次産業である農林水産業の振興は非常に重要なものであると感じております。
令和3年だったと思うんですけど、「松浦の極み」ということで、農産物については、アールスメロン、御厨ぶどう、キンショーメロン、それから、水産物については、アジ、サバ、トラフグ、これが選定されて「松浦の極み」ということで、あと加工品もあるんですけれども、これだけちょっと言わせてもらいますけれども、選定されて今、松浦以外の方々に知っていただくということで、こういったものが「松浦の極み」として挙げられております。
キンショーメロン、これ、言うんですけれども、昔はですね、私が子どもの頃は、キンショーメロンというか、何かウリみたいな、あのような甘さはなかったんですけれども、地生えで植えてありました、よく食べておりました。キンショーメロンは物すごく香りがよくて、送ってやると子どもたちに好評なんですよ。だから、アールスメロン、御厨ぶどう、キンショーメロン、これはぜひ島外の方々に食べていただいて、こんなおいしいものがあるんだということを勧めていただきたいなというふうに思っております。
先ほども言いましたけど、松浦市において第1次産業の振興というのは重要なんですけれども、「ともだビジョン2022」に「農水産物の振興と所得向上に向け、儲かる仕組みづくりを支援します」と記載されております。
その中身の目指すものとして、後段のほうに「「攻める・儲かる・続けられる農林水産業」づくりを進めます」と書かれておりますが、どのような施策で進めようとされているのか、ちょっといま一つ分かりづらいところがありますので、かみ砕いたところでの説明をお願いしたいと思います。
39 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えいたします。
「ともだビジョン2022」の私の思いの部分でございますので、政策的なものでありますから、私のほうから直接御答弁申し上げたいと思います。
水産業につきましては、国や県の事業を活用し、漁業者の所得向上及び担い手の育成等に重点的に取り組むこととしております。
具体的に申し上げますと、個別の漁業者の所得向上を図るため、操業の効率化などの実現に必要な漁船や漁労機器の整備について支援していくこととしております。
また、後継者育成を目的に、漁業就業支援フェアなどに参加される漁業者の相談をサポートするとともに、新規就業者の漁業研修に係る費用などを支援していきたいと、このように考えております。
今後も漁業者の所得向上及び担い手の育成を図り、松浦市の課題である人口減少、この対策の一助としたいと考えておるところでございます。(降壇)
40 ◯ 8番(神田 稔君)
そうですね、人材育成、まずは後継者だと思うんですよね。後継者がいなくなったら所得向上もあったもんじゃないですから、後継者を育てるということに重点的に持っていっていただきたいなというふうに思っております。
ちょっと選挙期間中、市民の方々と話す機会がありまして、そこでのことなんですけれども、農業、漁業にもう少し力ば入れてもらえんじゃろうかなという話が実際にありました。第1期目で市長がやってこられたことを否定するわけじゃないんですけれども、農林水産業に従事されている方々は、何かをしてほしいと望まれていると思うんですよね。コロナ禍で皆様方との意見を聞く機会も少なかったことは十分承知はしているんですけれども、意見交換のやり方等を工夫されて、松浦の農林水産業の振興のため、この4年間は全力で尽力されることを要望して、この項目は終わりたいと思います。
次に、前回質問をしておりましたところでの進捗状況についてお尋ねをしたいと思います。
第1番目は、鷹島小学校跡地活用と移住政策についてということで質問をいたします。
今、選挙期間前から、私が通っていた小学校の解体が始まりました。いざ解体が始まると、何となく言葉では表現できないような寂しさを感じております。
鷹島小学校の跡地活用については、鷹島小学校跡地活用協議会等でどのように跡地を活用していくか、協議がなされていると思っております。
以前、私は、10年後の鷹島の子どもたちの数が極端に減少する現実を訴えて、小学校跡地については若者を対象とした移住支援策としての活用をしたらどうかということを提案させていただきました。
そのことも踏まえて質問いたすわけですけれども、まず、小学校跡地活用協議会の意見を集約されていると思いますので、どのような意見が出たのか、お尋ねをいたします。
41
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
鷹島小学校の移転改築に伴います跡地活用協議につきましては、議員がおっしゃったように、これまで2回協議を行っております。区長会をはじめとする各種団体の代表者にお集まりいただいての協議を行っております。
その際、各団体の代表者から出されました御意見といたしましては、島内外の人が利用でき、かつ、産業振興が図れて経済的にも潤う施設、これはグランピング
施設等を想定されておりました。
あと、幅広い世代が憩い交流できる施設、水中考古学でつながりのある琉球大学の専門学部の設置、あと、若い人が働くことができる企業の誘致、あと、安心して住み続けられるまちのための施設整備、これはグループホーム等の福祉関連施設ということでございます。
あと、アスレチックが整備された公園の整備ですとか、教育活動を行える総合的な自然体験施設、中通地区の多目的集会所の老朽化に伴う新たな集会所の整備、また、体育館等の活用も含めた総合的なスポーツ施設や宿泊施設といった意見が出されております。
42 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。移住対策、そういった意見は出ていなかったんですね。
市長は、昨年6月に一般質問をしたときに、6月28日に鷹島で開催される地域版未来会議において、跡地活用策についての対話の場、それから、話合いの機会を設けたいということを答弁いただきましたけれども、この場でどのような意見が出たのか、お尋ねをしたいと思います。
43
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
昨年6月28日に開催しました鷹島地域の未来会議におきましては、これまでの未来会議の中で、人口減少対策、それから、定住対策などの意見が多く出されておったことから、「鷹島の資源を活かして若い人がUIターンするには」ということをテーマに各グループで話合いを行っていただいております。その際、参加者には鷹島の資源として、産業や既存施設、また、小学校の跡地の活用を含めたところで話合いをしていただいたところでございます。
当日は、モンゴル村を活用したオートキャンプ場やワーケーション施設の整備ですとか、あと、元寇を生かした研究所、サテライトキャンパスの誘致といった御意見に加えまして、UIターンを促す住む場所や働く場所、あと、鷹島の若い人が住み続けられるまちづくりといった御意見の中で、若者や子育て世帯へ小学校跡地を住宅用地として分譲してはどうかという案も挙げられたところでございます。
44 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。そうですね、若い方が出られて、また帰ってきて、鷹島で働いて子どもたちを育てるというのが、私は10年後の鷹島の子どもたちの減少状況を見たときに、これは大変だということでこういった質問をさせていただいたわけです。
市長もここの場に、地域版未来会議に出席をされているというふうに思いますけれども、このような意見を踏まえ、今後どのように判断をされていかれるのか、市長のほうにお伺いをいたします。
45 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
旧鷹島小学校跡地の活用につきましては、先ほど担当課長が申し上げましたとおり、跡地活用協議会や地域版未来会議を通して、地域の皆様から様々な御意見をいただいたところでございます。
前回も答弁申し上げましたとおり、この跡地は鷹島小学校の移転改築に伴うものであることから、まずは鷹島で暮らす子どもたちや保護者がここに住み続けたいと思えること、そして、若い世代や子育て世帯などがこの地域に住みたいと思えることが大切であると考えております。
特に鷹島地域においては人口減少対策が急務でございまして、鷹島地域への移住相談においても住宅の確保が大きな課題となっていることから、子育て世帯など若い世代を対象として、旧鷹島小学校跡地を住宅用地として分譲することについて、ニーズ調査等による実現可能性を含め、今後検討してまいりたいと考えております。(降壇)
46 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。市長、住宅用地、皆さんの御意見を聞きながら、ぜひ実現するようにお願いをしたいというふうに思うんですけれども、とにかく10年後、もう何回も言うようですけど、鷹島の子どもたちの人数が激減することはもう目に見えておりまして、この心配をする──解決策としては、やっぱり若者を呼び込んで子どもたちをここで育てるというのが一番の解決策じゃないかなというふうに思っております。
いい例が、今福に住宅が建ちましたけれども、子どもが増えている事例があります。このことも踏まえて跡地活用策を考えていただくことを要望して、質問を終わりたいと思います。
次に、水産課関係で、伊万里湾赤潮対策ガイドラインについて質問いたします。
この赤潮については、養殖業者の方々は毎年夏場を迎えると心配されているというふうに聞いておりますし、実際現場を見たこともあります。
この赤潮の発生場所については、伊万里湾の奥部ということは解明されておるんですけれども、初期発生の要因については、海底の環境と赤潮発生を誘発する原因の特定にはまだ至っていないという答弁でございましたけれども、いまだに特定には至っていないのか、お尋ねをいたします。
47 ◯ 水産課長(戸塚 悟君)
赤潮の発生要因についてですが、一般的には、水温、天気、潮の流れといった気象条件と海中にある栄養分などの諸条件が重なることで特定のプランクトンが増殖集積すると考えられておりますが、原因となるプランクトンの種類、発生時期、発生海域など様々で、特定するのは難しいとされており、全国各地においても赤潮発生のメカニズムの解明などの各種調査研究が行われている状況です。
そのような中、伊万里湾におきましても、これまで、国、県、大学等により各種調査研究等が実施されてきており、その調査結果によると、主に伊万里湾奥部で発生増殖した後、風や潮流などに乗って伊万里湾全域に拡大したという動きの特徴がつかめてきたほか、発生海域から主要漁場に到達する日数や滞留状況など、新しい知見が得られてきております。
しかしながら、現時点におきまして赤潮を誘発する原因の特定には至っていない状況でございます。
市としましては、これまでの調査や取組をさらに進化させ、養殖業者が一日も早く安心して養殖業を営めるよう、県に対して引き続き伊万里湾における赤潮発生メカニズムの解明等に係る調査研究につきまして要望してまいりたいと考えております。
以上です。
48 ◯ 8番(神田 稔君)
日本全国でもやっぱり特定されていないということですね。一刻も早く特定されることを願うわけですけども。
次に、伊万里湾赤潮対策等のミーティングメンバーが長崎県と関係機関及び国の関係機関で構成されているので、伊万里湾は長崎県と佐賀県の共有の湾でございます。このことから、佐賀県の関係機関も入れたらどうかとの質問に、市としては別の会議形式で開催できないか、長崎県のほうに要望を伝えるということでございましたけれども、この件についてはどうなっているのか、お尋ねをいたします。
49 ◯ 水産課長(戸塚 悟君)
赤潮ミーティング以外での会議開催については、現在、県に相談しているところでありまして、両県主催の、例えば、赤潮学習会などを開催し、佐賀県側の漁業者にも参加していただきながら、両県の漁業者で意見交換ができないかということを検討しているところでございます。
市としましても、赤潮発生初期段階において、両県関係者が連携して防除剤をまくなど、赤潮の初期対策に当たることができるよう、引き続き県に要望してまいりたいと考えております。
以上です。
50 ◯ 8番(神田 稔君)
やっぱり前も申しましたとおり、防除剤をまこうとしたら、佐賀県のほうからまかんでくれというようなことを言われたと。それではやっぱり赤潮を防ぐことはできないんですよね。だから、その辺もやっぱり頭の中に置いていただいて、市のほうから県のほうには要望をしていただくようにお願いをしたいと思いますけれども。
前回も申しましたとおり、伊万里湾というのは日本一の生産を上げているトラフグとか鷹島のクロマグロ、それから、ハーブをブレンドした飼料で養殖したマダイとかサバ、こういったすばらしい魚を生産されております。赤潮が発生して甚大な被害が出ないよう、早急な対応を取っていただくことを要望いたしまして、この項目は終わりたいと思います。
次に、農林課のほうに移ります。
肉用牛の現状ということで質問をしたいと思いますけれども、昨日、崎田議員より質問があり、重複する部分もあると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
長崎県の肉用牛につきましては、農業産出額第1位を占める農業の基幹作目に成長しておりますが、最近は農家の高齢化や後継者不足等を背景に離農が進み、飼養戸数や頭数が減少し、生産基盤の弱体化が懸念されているということで、前回、肉用牛の松浦の現状について質問をいたしましたところ、飼養戸数については減少傾向、それから、母牛の頭数については若干増加傾向という答弁をいただきました。今現在、直近の数字で構いませんので、和牛改良組合別の繁殖牛経営農家数と母牛の頭数についてお尋ねをいたします。
51 ◯ 農林課長(金子英樹君)
お答えいたします。
令和3年12月31日現在での資料で、市内の各和牛改良組合単位で申し上げます。
鷹島が28戸で564頭、福島が12戸で252頭、上志佐が48戸で582頭、松浦──この松浦は上志佐を除く志佐と今福、調川になりますけれども、松浦が39戸で345頭、御厨──御厨は御厨と星鹿になりますけれども、御厨が36戸で454頭、合計が163戸で2,197頭となっております。前回、去年、神田議員が御質問になったときの戸数と比較しますと、この合計で、戸数はそれからもさらに16戸減っておりますけれども、頭数につきましては、さらに17頭の増頭というふうな状況でございます。
以上でございます。
52 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。飼養農家戸数は16戸の減、母牛は17頭の増ということで、現状維持と言えば現状維持、1戸当たりの、要するに母牛の頭数が増えたんだなというふうに、規模拡大というか、そういうふうにつながっているのかなというふうに思います。この現状ですね、これから現状維持をしていくためにどのような施策が必要と考えられているのか、この件についてお尋ねをしたいと思います。
53 ◯ 農林課長(金子英樹君)
お答えいたします。
先ほど申しましたように農家数が減っている中で、牛の繁殖経営を続け、頭数の維持、増頭を図るためには、労力の軽減と経費の削減につながるような施策が必要だと考えております。
これらの施策につきましては、農家の高齢化や後継者不足などで和牛の飼養頭数が年々減ってきていることが全国的な課題となっていますことから、国においても様々な事業が立ち上げられております。
本市関係の活用事例で申しますと、労力の軽減につきましては、例えば、平戸口中央家畜市場の近くに開設されました子牛の育成施設、キャトルセンターと申しますけれども、そこに子牛を預けることで牛の飼養管理労力の軽減につながり、また、IT機器等の導入によりまして、例えば、牛舎内の監視が遠隔でできるようになり、夜中の見回り作業が軽減できる。また、哺乳ロボットや給餌ロボット──餌やりロボットですね、それの導入によりまして餌やりの作業軽減が図られていることなどが挙げられます。
また、経費の削減につきましては、まず、母牛を増頭される場合は、国、県、市の補助、維持更新される場合は県、市の補助を活用することで導入経費が削減でき、また、高騰している粗飼料、餌を自家生産することで餌代を削減できることなどが挙げられると思います。
牛の維持、増頭に必要な施策ということにつきましては、市でも先ほど紹介いたしました各事業の予算を継続的に確保していき、これらの事業を積極的に活用していただけるように農家へ周知をしっかり行っていくことだと考えております。
以上でございます。
54 ◯ 8番(神田 稔君)
そうですね、やっぱり後継者がおらんと年を取っていきますので、労力の軽減ということも必要ですけれども、やっぱり国、県の補助を活用した生産基盤の強化というのが必要なんじゃないかなというふうに思っておりますので、やっぱりその補助を活用していただけるように、農家のほうには極力周知をしてもらえればというふうに思っております。
鷹島のことをちょっと言わせていただきたいんですけど、昨年11月に、大石さん夫婦──大石啓介さん夫婦なんですけれども、ながさき農林業大賞で最高の農林水産大臣賞・知事賞を受賞されております。
この大石さんは、若手の一つのリーダー格でやられておりまして、牛も、牛舎とか見に行きましたけど、牛舎も一ところじゃなくて、この方は原地区なんですけど、隣の三里地区にも牛舎を借りて飼育をされているというような状況で、ICTを活用されて肉用牛の繁殖管理とかやられております。すばらしい、先の先を行ったことをやられていて、このことがやっぱり認められたんじゃないかなというふうに思っております。
大石さん夫婦の言葉が長崎新聞のほうに載っていたんですけれども、「受賞は従業員や地域、関係各機関の支えのおかげ」で、「仕事にやりがいを感じている」と。そして、「受賞が地元の若手農業者の刺激となり、地域農業が栄えることにつながればうれしい」というふうに記事には載っておりました。実際、既に若手の経営者は刺激を受けて、若手に話を聞いてみると増頭したいということで、そして、繁殖牛経営で頑張っていきたいというふうに言われて、意欲が今感じられております。
前回この件について質問したときに市長は、1,000頭増頭事業によって繁殖牛経営農家の所得向上に寄与したいというふうに答弁をいただきましたけれども、昨日の崎田議員の質問の中で、まだ1,000頭増頭事業は続いておりますよと。家畜導入とか、そういったので言われたと思うんですけれども、市単独による独自の施策を打ち出したらどうかというふうに市長に伺ったんですが、その答弁で、今後皆様とお話をしながら効果的な施策を見つけ、必要な対応を取っていきたいと申されたんですけれども、コロナ禍で対話というか、話もできなかっただろうと思いますけれども、この後どのような施策を考えられているのか、お伺いをしたいと思います。
55 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
1年以上になりますけども、コロナ禍の影響もありまして、なかなか農家の皆様方と十分なお話をする機会をつくることができませんでしたけれども、昨年秋口、落ち着いた頃でありましたけども、改良組合の代表者の皆さんとお話をする機会、また、そこには農協の畜産関係者の方もいらっしゃいまして、その場で、今、長崎県には優秀な種雄牛、種牛がたくさんいるんだということで、これを残していくことが今後の農家の所得向上につながりますよということを聞いております。
昨日の崎田議員への答弁と重複をいたしますけども、さきの優良雌牛保有事業で松浦市が実施しました。この優良事業で残っている安福久、こういった種の母牛に、長崎県の優秀な種を交配いたしまして、雌牛が生まれれば次の母牛として残っていくことで購買者に好まれる子牛生産につながると、このように考えておりますので、さきに紹介いたしました様々な事業と併せまして、何が効果的な事業かを農協や農家の皆さん、とりわけ若手の皆さんの思いなども十分お聞かせいただきながら検証を行いたいと考えております。
昨日も申し上げましたが、やはり人を残す上で効果的であるということであれば、積極的に取り組んでいかなければ、本当に松浦市の人口減少にあらがうことはできないと考えておりますので、その施策の構築に努めてまいりたいと思います。
なお、ぜひ御理解いただきたいのは、以前、前市長時代に増頭事業をやったときの財源は、電力関係の潤沢な財源がございました。あの当時の再来をということは、現状の中では非常に難しい。しかしながら、そのとき以上に人口減少は進んでいるわけですから、それを食い止めるためには新たな財源をどのように生み出していくか、こういった点も含めてしっかり検討してまいりたいと考えております。(降壇)
56 ◯ 8番(神田 稔君)
ありがとうございます。市長、新たな財源を見つけましょう。見つけてやりましょう。
私は、2期目は第1次産業に力を注いでいただきたいと、友田カラーを前面に打ち出していただきたいと願っております。
和牛、今成果が出ているんですよね。対策を講じるべきと思っておりますので、早急に財源を見つけられて対策を打ち出していただくことを要望して、この項目を終わりたいと思います。
すみません、農林課、水産課の課長には大変申し訳ないんですけど、原油価格高騰の対策については、ちょっと時間がありませんので、次回に延ばすか、やめるかしたいと思いますので、よろしくお願いをいたしまして、私の一般質問を終わるわけですけれども、ここの議会におられる課長さんにつきまして、数名の方が3月31日をもって退職されるということでございます。どうか体には十分留意をされて、第二の人生を──体が一番です。体に本当に留意されて、第二の人生を過ごしていただければというふうに思っておりますので、このことを御祈念申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
(神田議員 一般質問席 降壇)
57 ◯ 議長(谷口一星君)
以上をもって神田議員の一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午後0時14分 休憩
───────── ◇ ─────────
午後1時15分 再開
58 ◯ 議長(谷口一星君)
再開いたします。
休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、質問順位に従い、7番・川下議員の登壇を願います。
(川下議員 一般質問席 登壇)(拍手)
59 ◯ 7番(川下高広君)
皆さんこんにちは。
公明党の川下高広です。33回目の一般質問になります。回数はそこそこですが、毎回緊張いたします。市民の皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります。
まず、冒頭にお礼を申し上げます。
さきの市議選では市民の皆様のお力添えを賜り、三たびこの市議会へ送り出していただきました。2期8年で学んだことを生かしながら、職責を全うしてまいりたいと思います。
また、友田市長におかれましても、2期目の当選おめでとうございます。また4年間、よろしくお願いいたします。
それでは、通告に従いまして質問をいたします。
まず1番目、選挙における投票率の現状と対策について。
この質問項目では、市民の皆様が政治に参加する大切な機会である選挙により多くの人に参加していただきたい、特に将来の松浦市を担う若い世代の方には参加をしていただきたく、その現状と対策をお聞きしたいと思っております。
人々の暮らしに政治、国政、県政、市政は大きく関わっております。国民や住民にとって選挙とは何か。総務省のサイトをのぞいてみますと、「日本は国民が主権を持つ民主主義国家です。選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。」と書かれております。選挙は市民の皆様が大きく政治に関われる機会である。この選挙について多くの方に参加していただきたいと思っております。
それでは、お尋ねをいたします。
ここ数年、国政、県政、市政、様々な選挙がございましたが、選挙の年代層別投票率状況を答弁お願いいたします。
60 ◯ 選挙管理委員会事務局長(眞弓朋治君)
ただいまの質問につきまして、国政選挙、県知事選挙、市会議員選挙についてお答えをさせていただければと思います。
投票率につきましては、それぞれ過去5回の投票結果を基に算定しましたところ、国政選挙で55.97%、県政選挙で58.31%、市政選挙で74.21%となっており、身近な選挙ほど投票率が高くなる傾向にあります。
なお、年代別投票率につきましては、選挙人名簿から手作業で集計する必要がございますので、現時点で正確な数値は持ち合わせていないような状況になっております。今までの国、県等からの選挙区による抽出調査である市全体の投票率に近似する市内の投票区を抽出した結果を基にお答えをさせていただきたいと思います。
それと、市政選挙につきましては今まで統計がございませんでした。そこで、今年度実施の市議会議員一般選挙の結果を同様の手法で調査した結果でお答えをさせていただきたいと思います。
国政選挙につきましては、過去5回の選挙を基に計算した結果、10歳代から20歳代の若年層が27.99%、30歳代から50歳代の壮年層が48.55%、60歳以上の高齢者層が62.25%となっております。
県政選挙においては、過去4回の知事選挙で若年層が35.00%、壮年層で57.64%、高齢者層で65.08%となっております。
市政選挙については、若年層が47.06%、壮年層が60.12%、高齢者層が78.22%となっております。
いずれの選挙においても、投票率は若年層が低く、高齢者層になるほど高くなる傾向となっているような状況でございます。
61 ◯ 7番(川下高広君)
ありがとうございました。
その中で白票というのがあると思いますが、どれぐらいの割合を占めていますでしょうか。
62 ◯ 選挙管理委員会事務局長(眞弓朋治君)
パーセンテージが通常の開票録のほうに出ておりませんでしたので、実際の白票の数を今年度実施の衆院選、市議会議員一般選挙、知事選の順にお話をしたいと思うんですが、衆議院選挙で178票、これは小選挙区になります。市議会議員一般選挙のほうで56票、知事選で23票、これが白票の総数になります。
無効投票自体を計算した数値はございますけれども、白票のみというのがありませんので、申し訳ありませんが、この数値で御了解いただければと思います。
63 ◯ 7番(川下高広君)
市議選自体の投票率、今回は有権者数1万8,239人に対して68.93%、1万2,572人が投票。前回2018年の選挙は、有権者数が1万9,539人に対して67.84%、約1万3,255人が投票。今回のほうが投票率は1%ほど上がっていますが、実際の投票者数は683人ほど減っております。
ちなみに、前々回の友広前市長3期目のときと同時に行いました市議選は、有権者数が2万171人に対しまして75.82%で、1万5,293人が投票しております。これを見ると、前回よりも投票率が僅かに上がったのは、微増ではありますが、候補者が多く、市民の方の意識も高かったのかなというふうに自分なりに思っておりますが、前々回がかなり多かったというのは、6%余り差があるのは、やっぱり市長選があるのとないのとでは変わるのではないかと思っております。
私は今回3期目の挑戦をさせていただきましたが、毎回一票の積み重ねであることを改めて感じさせられます。また、その後に行われました県知事選では、541票の僅差で勝負が決まっております。投票率は47.83%、有権者数は110万6,346人、投票に行っていない方の1%でも動けば、また状況は変わったであろうという僅かな差でございました。改めて一票の重さを感じます。
政治は市民の生活に影響があります。この項目の大きなテーマである若者世代の投票による政治への参加を促していただきたいと思っています。
そこで、質問いたします。
若年層の投票率の向上に向けてどのような取組をされていますでしょうか。
64 ◯ 選挙管理委員会事務局長(眞弓朋治君)
若年層に向けた選挙の啓発の取組といたしましては、若年層だけには限らないんですけれども、明るい選挙推進協議会という組織がございます。そちらによる選挙啓発活動が主な活動となってまいります。
10歳代から20歳代の若年層に向けた取組といたしましては、まず最初には、成人式等における啓発活動、これが一番最初に上がってくるかと思います。ここ2年間は新型コロナウイルス感染症の影響で、パンフレットの配布のみという形で啓発活動が行われたような状態です。
そのほか、できるだけ低学年のほうからということで、小中学校の児童生徒に対しては、依頼があった場合に限るんですけれども、出前講座という形で啓発活動を行っています。
あと、今年度はスケジュールの都合で実施ができなかったんですけれども、福島養源小学校で市の特産品であるとか県産品をターゲットにした給食総選挙というものを模擬選挙を含めて例年実施しております。
また、小中高生を対象とした明るい選挙啓発ポスター、これを夏休み作品として募集しておりまして、市民文化祭と同時期にポスター展及び市民の投票による選考を行っております。このポスター展での優秀作品につきましては、県の同じポスター展に出品をさせていただいておりまして、本市の作品が県から表彰を受けております。県で入賞した作品は、県の選挙管理委員会が作成する年間カレンダーがございますけれども、そちらに毎年掲載されているような状態です。
そのほか、松浦高校で年1回の模擬選挙を伴う主権者教育を実施させていただいております。そのほか、全ての選挙において期日前投票所を学校内に設置させていただいて、高校生のうち18歳以上の方の投票の機会を必ず設ける、こちらを実施させていただいております。
そのほかには、ハイマート松浦店に期日前投票所を設置しておりまして、若年層や買物客を取り込むことで全体の投票率を上げるなど、多様な方法で若年層だけではない全体の投票率を上げる努力を行っているところでございます。
65 ◯ 7番(川下高広君)
啓発運動、御苦労さまです。ハイマートなど、そういった人が集まるところを投票所にするというのは、結構全国的にも取組がなされております。ありがとうございます。
また、今、選管としての取組でしたけれども、教育機関、学校現場ではどのような教育、学習をされていますでしょうか。
66
◯ 学校教育課長(松本政美君)
政治や議会が身近に感じるような学校の教育活動における取組につきましては、まず、社会科の学習、そして、松浦市及び松浦市教育委員会が主催します子ども議会とがあります。
社会科の学習では、我が国の政治の考え方と仕組みや働きについて、小学校6年社会科及び中学校3年生社会科公民分野で学習するよう学習指導要領に位置づけられております。
具体的には、小学校6年生では我が国の政治の働きという学習の中で、例えば、日本国憲法の下では18歳以上の全ての国民は選挙権を持っており、その選挙権は、憲法で定められた国民が政治についての考えを示す国民主権の代表的な例であるということを学びます。
また、中学生の公民分野では、私たちと政治という学習の中で国会の仕組みや行政の役割など三権分立について広く学ぶだけでなく、地方自治である地方議会や地方財政、住民投票などの仕組みまで学習することで、自分たちの身近にある政治についても理解を深めるよう位置づけられております。
次に、子ども議会につきましては、次代を担う若者にふるさとを愛し、誇りに思う心情を育むとともに、松浦市の発展に貢献をしようとする意欲を高めるという目的の下、小中学生を対象に実施をしてまいりました。
前回は平成31年度に小学生を対象に開催しましたが、発達段階や内容を考慮したときに中学生を対象としたほうがよいとの協議結果から、次回からは中学生を対象に開催することとし、令和4年度は8月に開催を予定しております。
子ども議会の教育上の位置づけとしましては、小中学校を通じた9年間で学んできた地方自治のこと、あるいは松浦市のこと、そこで考えたことを実際に子ども議会で発表する体験の場であると考えております。
住み続けたいを実感できるまちづくり、このことをテーマに掲げまして、中学生の目線で自分たちが住んでいるまちの現状、未来について真剣に考えることのできる貴重な場であると考えており、この取組を通して、一人でも多くの生徒が政治や議会を身近に感じることができる活動になることを期待しているところであります。
以上です。
67 ◯ 7番(川下高広君)
丁寧な御説明ありがとうございました。
それでは、教育長にお尋ねいたしますが、今、担当課長のほうからも答弁がございましたが、ぜひ児童生徒に暮らしと政治について学習していただく意義について、教育長の思いをお答えいただければと思います。
68 ◯ 教育長(今西誠司君)(登壇)
お答えいたします。
義務教育の段階において、担当課長も答弁しましたように、社会科の授業で政治や選挙制度の仕組みを学習したり、生徒会活動で自主的活動や役員選挙を行う、また、子ども議会を通して自分たちが住むまちの課題や改善策を考え、実際にこの議場で本会議同様の経験をすることによって政治への関心を高め、政治への参画意識を育むことになると考えます。
今の子どもたちが未来のよき社会人、担い手となるためにも、そういった学びや体験を一層充実させてまいります。そのことが将来政治への積極的な参加につながり、投票率も高まるものと考えます。
以上でございます。(降壇)
69 ◯ 7番(川下高広君)
教育長ありがとうございました。
それでは、この項目の最後に市長にお伺いいたします。
以前、松浦高校の生徒による「まつナビ」で提案された件が実現したこともございました。そうした経験も政治を身近に感じるきっかけになるのかなと思っております。
若者世代が選挙を通して政治に参加することの意義、それから、市の取組について、市長より答弁をいただきたいと思っております。
70 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
若者が政治に参加する意義、それはまさしく自分たちの未来をつくっていくことでありますから、しっかり関心を持っていただいて、自分たちの貴重な一票がどのように反映されているかということを見ていただきたいと思いますし、それを実感してもらうことが大切だろうと思っています。
それを実感するものが、松浦高校でいえば「まつナビ・プロジェクト」の生徒たちの提案だと思いますし、それ以外の児童生徒、特に高校生については、松浦高校以外の生徒さんたちにも未来会議などに参加いただくことで、自分たちが提案した中身、自分たちがいろんなものをまちづくりに提案していくという経験をしていただく、そして、我々行政がその若い方々の提案をしっかり形にしていくということが大切だろうと思っています。
一方で、若い方々の投票率を上げるという意味においては、私も含めて政治に携わる者が若者に選ばれるような、そういった若者の思いを受け止めて投票したくなるような活動をしなければならないと思っています。
県内の大学生は、政治家へのインターン制度を使って各議会の議員のところで実際にインターン活動をやっていたりします。私の知り合いの中では、そういったインターン活動から実際に政治家になった方もいます。やはりそういった機会を提供していくということも大切ではないかと、このように考えているところでございます。(降壇)
71 ◯ 7番(川下高広君)
市長ありがとうございました。
私も同意見のところがありまして、これまで理事者側に答弁、考えを求めましたけれども、白票があったとか投票行為に至らない、その部分を見ても、議会としてもまだ取り組むべきことがあるんじゃないか、また、議会のふだんの取組の中で投票率向上につながっていくものがあるんじゃないかということを私も思っていることを付け加えさせていただきまして、この項目を終わりたいと思います。
次です。2番目、若者が残れるまちづくり、チャレンジできるまちづくりについて。
若者が残れるというのは、残すという意味ではなくて、本人が松浦市に残りたい、帰りたいと思ったときに本人の意思に応えることができるように選択肢を増やしていくまちづくりをしていきたいと、そういった意味であることを最初に申し上げて、質問に入りたいと思います。
この質問に至った経緯を申し上げます。
これまで2期8年の活動の中で、市民の皆様からの声の中でこういう声が多かったです。若い人たちが残れるように働く場をつくってほしい、そのために企業誘致をしてほしいと。これまでも松浦市は企業誘致を進めてきたと思っておりますし、これからも進めていっていただきたいと思っております。
では、市民の皆様のお声に上がった働く場をつくるというのはどういうことか、これは私の考えを今から述べるわけですけれども、3つのことが考えられるのではないかと思います。
1つ目は、市内に既にある企業、事業所を大事にするマッチング、それから、マッチングしやすい環境づくりをしていくこと。松浦市に決して職場がないわけではないということは強く申し上げておきたいと思います。
2つ目に企業誘致、文字どおり新たな働き場の創出です。
3つ目に、仕事の多様性に応える幅を広げること、可能性を広げること。これは、これまでの松浦市在住では就くことができなかった職種があります。これを少しでも就業することができる可能性を広げることを言います。世の中には、高速通信の環境とパソコンなどの端末があれば仕事として成り立つ仕事があります。友広前市長、友田市長の連携により昨年4月に福島・鷹島を含めて市内全域で光ファイバー網が設置されたことから、これまでの松浦市在住では就くことのできなかった職種の一部に就業することが可能になりました。
そんな中、うれしいニュースがありました。最近、仕事が完全リモート化したことから、東京から松浦市に帰ってこられた方がおられます。コロナをきっかけにしたとのことですが、現実に松浦市にそのような方が帰ってこられたということは、今後、同様の仕事ができる方が松浦市に帰ってくるチャンスが広がったと言えるのではないか。それからまた、例えば、リモートとか、そういう仕事をする若い人がそのまま松浦市に残れるチャンスが広がったと言えるのではないかと思います。この事例は、そのような人たちを増やしていけるヒントとなるのではないかと思っております。
今回の質問項目は、働く場をつくることについて、松浦市の現在の企業誘致に対する取組と現状、そして、東京から本市へ仕事をそのままリモート就業として帰ってこられた方の事例をヒントに松浦市が取り組めること、また、その流れから自治体LINEアカウントの活用について質問いたします。
まず、企業誘致についてです。
まず、市長にお尋ねいたします。
この松浦市において、企業誘致の重要性、必要性をどのように感じておられますでしょうか、お願いします。
72 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えいたします。
企業誘致は、新たな雇用の場の創出、新たな職種の広がり、地場企業への発注による経済効果など、地域経済へ与えるインパクトは大きなものがあると考えております。
市としましては、未分譲の工業団地への企業誘致については引き続き取り組んでまいりたいと、このように考えておりますが、その一方で、昨日の大橋議員の一般質問の中でもお示しがありましたとおり、社人研が示している将来人口推計によりますと、15歳から65歳までの生産年齢人口の推移は、2020年1万770人というものが2030年には8,322人、2035年には7,453人、2040年には6,572人、このようにどんどん下がっていくということが推計で示されています。そのことにあらがうための政策を講じていく、このことは間違いないわけでありますが、この数値というものもしっかり捉えた上で、市政運営、経営をやっていかなければならないと思っています。
こういった少子化による生産年齢人口の減少は、地場企業の人材の確保にも課題があるということを物語っています。このような状況を踏まえまして、地場企業の支援の観点からも、今後の企業誘致の在り方については十分そのような状況、また、近隣自治体への動き、こういったものを含め検討していかなければならないと、このように考えています。(降壇)
73 ◯ 7番(川下高広君)
地元企業の人材の確保という観点については、私が3つ申し上げたうちの1つ、既存の企業をマッチングできる環境をつくっていくということにもつながっていこうかと思いますが、企業誘致について、勢いがあまり感じられないなというふうな印象を私は受けたんですけれども、何かこれからそのペースがダウンするとかいうことなんでしょうか。ちょっと予想と違う答えだったので、質問を増やしますが、お願いいたします。
74 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
まず、本市の企業誘致を行う適地といたしましては堂山工業団地がございました。堂山工業団地については、当初、一定の企業が来るということを前提に整備をいたしたわけでありますが、その企業が進出されなかったということで、他の企業誘致ということで、県の産業振興財団などを通じて本市も一緒になって誘致を図ってまいりました。しかしながら、コロナの影響もあってでありましょうが、結果的に誘致ができなかったという中で、地元企業の拡張の御要望があり、そこを売却したという状況にあります。
現在、1ヘクタールを超えるような一定規模の企業を誘致できる場所はございません。しかしながら、まだ平野工業団地や東部工業団地などの用地は残っておりますので、そこへの企業誘致、これはしっかりと取り組んでまいります。
しかしながら、現時点において新たな工業団地をさらに整備してやるかということについては、先ほど申し上げましたとおり、これからの状況などをしっかり踏まえた上で対応しなければならないと、このように考えております。(降壇)
75 ◯ 7番(川下高広君)
そしたら、今準備している用地をまずしっかり埋めていくというところですね。
企業誘致に対する熱がトーンダウンしたのかとちょっと心配しておりましたが、そこはしっかりやっていくということらしいですので、企業誘致、これは全国で本当に奪い合いですから、光ファイバーが入ったといったところで、30年ぐらい遅く入っただけのことで、特別何も有利なことはないんですが、だけど、ようやく同じ土俵に入って、少しでも松浦市のよさをアピールしていきながら、本気になって取りにいかないと企業誘致というのは取れないと思うんですね。ですから、首長が自らトーンダウンしたんじゃないかと心配しましたが、そこは大丈夫ということでよろしくお願いいたします。
そしたら、今、平野工業団地にしても、東部工業団地の、いわゆる残っているところという言い方は失礼ですが、まだ使えるところとか、そういったところをどのようにして今後埋めていこうと思っているか、その計画書というのがあるのかないか、どのようにやっていくのか、お願いいたします。
76 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)
お答えいたします。
企業誘致について、現在のところ個別の計画はございませんが、まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標「しごとの創生」において、新たな雇用の場を創出するため、企業訪問など企業誘致活動に取り組むと掲げ、企業誘致等による雇用者数、年間30名を目標に掲げております。
また、令和2年4月に策定した市産業振興ビジョンにおいて、松浦市の産業振興に向けた重点プロジェクトの「まつうらを元気づける新たな産業の創出」において企業誘致を掲げ、令和6年までに3社の企業誘致を目指すと掲げております。
この目標を達成するため、誘致の方針として、製造業1社を誘致、雇用50名の創出を目標に自動車関連企業を中心に誘致活動を行ってまいりました。これまで企業訪問を柱として、年間200社の訪問を行いながら、年間5社程度工業団地の視察をいただいております。
しかしながら、令和2年度以降、コロナウイルス感染症により積極的な企業訪問が実施できていない現状であります。
このような状況の中、堂山工業団地と坊ノ上用地を2社に分譲することができましたので、今後の企業誘致に向けては、先ほどもありましたが、まずは未分譲の工業団地の分譲に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
また、先ほど市長が申し上げましたように、今後の企業誘致については、人材の確保を含めて、改めてその方向性を検討していくことが必要であると考えております。
以上でございます。
77 ◯ 7番(川下高広君)
ちょっと確認、企業3社というのはいつまでに、ごめんなさい、ちょっと聞き漏らしました。
78 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)
目標といたしまして、令和6年までに3社の企業誘致を目指すと掲げております。
79 ◯ 7番(川下高広君)
分かりました。ありがとうございます。令和6年までに3社というところですね。それから、30名の雇用ということで数字が出ております。
我々は、こういうところを一つのはかりにしていきます。簡単にできることではないと分かりつつも、そこはこういうのを物差しにしながら、どこまで担当課が、行政がやれているのかというのをそうやってはからせていただきたいと思っております。期待いたしております。
そしたら、ちょっと1つ飛ばします。
リモートワークの事例からヒントを得ることについてです。
御本人の了解を得て、御紹介をさせていただきます。この方は、東京でお仕事をされていた方です。コロナにより、会社がリモート就業に切り替えたところから始まります。東京の自宅で就業していましたが、実家に帰って就業することができないかというふうに会社に相談をされます。会社側はまず短期間、2週間のテスト運用をします。実際に実家に帰られて、テスト的にされます。実家、つまり松浦市で就業することに差し支えないことが分かりましたので、その後、会社側もリモートワークに関する規定を新たに策定して、昨年、この方は松浦市に帰ってきておられます。
現時点で、給料等は東京のときと変わっていないということだそうです。当然この方の収入を私は聞いておりませんが、参考までに東京都の平均年収を見ますと、これは厚労省のデータらしいんですけど、2020年の東京で働く人の平均年収は595万2,400円というふうになっております。
あとは松浦市にお住まいの方がそれぞれ比較していただければいいと思います。松浦の中では、平均約600万円をお持ちの方が東京の収入をそのままに、松浦ですてきな田舎暮らしができるというのは、本当に松浦の中では恵まれた、うらやましい方かなというふうに思っております。
今回、こういった就業形態の方が出てきたことを歓迎すべきだと私は思っております。今回のように、市外からこのような形で移住してきた方の事例を市としては今の事例以外で御存じだったでしょうか、まずそれに対して答弁をお願いします。担当課でお願いします。
80
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
先ほど川下議員が御紹介された事例につきましては、私のほうではちょっと把握しておりませんでした。
81 ◯ 7番(川下高広君)
すみません、言い方が悪かったですね。今の以外で何か知っていましたか、そういった事例は御存じですかというつもりでした。
82
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
今の議員のお話以外で把握している分ということでは、リモートについては把握しておりません。
83 ◯ 7番(川下高広君)
ありがとうございます。
このような形でできることは、この方が今どこに住んでいるかはちょっと申し上げませんが、この方の就業形態だったら福島でも鷹島でも、ちなみに飛島、黒島でもできます。そういった方々が帰ってこれるという環境にまずはなったということですね。
こういった状況になったのも、光ファイバー網を張ったというのは非常に影響があったと思うんですけれども、副市長、このような高速通信が友広前市長、友田市長の連携で張られました。そして、新たな仕事の雇用の形、就業の形ができました。それについてはどのような感想をお持ちでしょうか。
84 ◯ 副市長(橋口忠美君)(登壇)
突然の御質問でお答えを用意しておりませんけれども、私の思いと申しますか、感想を述べさせていただきますけれども、議員おっしゃるように高速大容量通信、いわゆるブロードバンドができる環境整備をしてきたと、これは非常に大きいものと思っております。
御承知のとおり、川下議員を含め、市議会でもこのブロードバンド環境整備を進めるべきだという議論をされまして、それを受けての光ファイバーの敷設を進めてきたという経緯がございます。御指摘のとおり、若干遅かったのかなという思いもいたしております。
いずれにしましても、そういう基盤整備の下に、これからリモートワーク、あるいはワーケーションといったものが本市においても十分に対応可能となってまいります。本市の最大の課題でございます人口減少を抑制するという上からも、移住促進の一つのツールにこの基盤は使えるということでありますので、そういった意味で移住促進のツールとして大いに活用していただきたいと。当然、あわせて、企業活動、経済活動にも十分に不可欠なものとなっておりますので、大いに御活用をお願いしたいなという思いでおります。
以上です。(降壇)
85 ◯ 7番(川下高広君)
副市長ありがとうございました。
ツールという言葉を使われました。私は武器だと言い換えていいかなと思っております。ただ、ほかの自治体もとっくに持っている武器ではあるんですけれども、松浦市が今まで持っていなかったのを持てたというのもしっかり自覚して、これを有効に使っていただきたいなというふうに思っております。
それで、このUターンの事例から、行政としてはヒントとなるのではないかと思っています。そして、ヒントとすべきではないかと思っていますが、この事例からどのように考えられますでしょうか、お願いいたします。
86
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
先ほど議員から事例紹介がございましたけれども、本市におきましては、このリモートワークに関しまして、令和2年度から3年度にかけて、リモートワーク、ワーケーション調査業務というものを実施いたしております。
この調査を通して、テレビ会議設備やセキュリティー環境の整備、こういったものが必要という課題も出ておりますけれども、本市におきましては、体験型旅行事業やグルメといったワーケーションにつながる素材があるということも再認識をしたところでございます。
コロナ禍を契機といたしまして、先ほど議員がおっしゃったように、都市部の企業におきましても、従業員が地方に住みながらリモートで仕事を行えるようにするという働き方の多様化が一層進んでおります。議員が御紹介されましたUターンの事例に加えまして、リモートワーク、ワーケーションの取組によって、まず松浦市に来ていただくことで関係人口の裾野を広げ、松浦に来て、松浦を知ってもらうことで、最終的に本市への移住・定住につながるといった取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。
87 ◯ 7番(川下高広君)
このリモートワークにつきましては、今、状況を見ていますと、オフィス回帰という現象もあったりしている中で、大手ヤフーは、今度は逆に完全リモート化になっています。ぱぱっとネットで見た情報なんですけど、約8,000人が対象で、全国どこからでも仕事できますよというふうになっているそうです。松浦に来てくれませんかねと思うんですけれども、何が言いたいかというと、そういうチャンスというのは突然転がってくるので、そういった方たちを逃さないためには、ふだんからそういうアンテナを立てておく、そういった形が、ひょっと離れたときに松浦にころころっと転がっていくような仕掛けを常にしていく必要があるんじゃないかと思っております。
それで、このUターン、Iターンにしても、やっぱり松浦に来た理由というのがあると思うんですね。そういった方たちがなぜ松浦に来ましたかという情報については把握されていますでしょうか。
88
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
移住者の移動理由の把握につきましては、平成27年度から移住・定住に関する施策として本市が行っておりますふるさと就職奨励金、それから、定住奨励金を交付した方々の属性情報を把握することなどを目的といたしまして、住民窓口において転入、転出される方を対象にアンケートを実施し、移住に関する情報収集を行っておりました。
昨年3月から長崎県が県下統一の移動理由アンケートを始められましたので、そのアンケートに移行し、現在実施しているところでございます。
89 ◯ 7番(川下高広君)
存分にそういった情報を活用していただいて、分析していただいて、アンテナを張っていただいて、チャンスがあったときにしっかり物にできるようにしてください。運頼みの要素が強かったにしても、その運の部分を1%でも2%でもこちらの仕掛けによるという、作戦によるものなんだという取組をやっていただきたいと思っております。
それでは、実はこの方は松浦に帰ってきたいと、やっぱりいつかは松浦に帰ってきたいと思っていらしたそうなんです。今回はコロナという思わぬことが起きて、そして、帰ってこられたということなんですけれども、やはりポイントとなるのは、先ほどの一般質問の方にあった、いわゆる松浦を好きかどうか、松浦に帰ってきたいという気持ちがふだんからあるかどうかだと思うんですね。なので、そういったものを松浦市としても、例えば、分かりやすい言葉で言うと松浦大好き度というのをアンケートではかる、それを毎年はかっていく。最初はもしかしてすごく低いかもしれないんですけど、そこをいろんな施策をやっていく中で、5年10年としていったら上がっていくと思うんですよね。そこは市民の皆さんも情報を得るから、何かだんだんうれしくなってくるし、その渦というのは上がっていくと思うんですよね。
そういった取組をやっていただきたいんですけど、これを紙媒体でやるととんでもない作業量になりますので、LINE公式アカウントを活用してはどうかと思うんですけれども、たしか自治体LINEアカウントを取っていたと思うんですけれども、それは今どうなっていますかということと、そういう松浦大好き度をはかることについてどう思いますか、お願いします。
90
◯ 政策企画課長(星野真嗣君)
市の公式LINEアカウントにつきましては、令和3年2月に取得済みでございますけれども、当初、新型コロナウイルスのワクチン接種予約の際に活用するといった予定がございましたが、LINE側に情報管理の問題が生じたため、活用には現在まで至っておりません。
今後につきましては、本年4月1日から運用されます防災行政無線のデジタル化におきまして、防災行政無線の情報を取得する媒体の一つとして、この公式LINEアカウントを利用する予定といたしております。
あと、松浦大好き度アンケートですかね、それにつきましては、まだちょっと十分な検討をやっていないという状況です。
91 ◯ 7番(川下高広君)
ぜひ検討していただきたいと思います。
ちょっとふざけたように聞こえたかもしれませんが、全くふざけておりません。こういったことを見える化していくことで、市民の皆さんと一緒に松浦市を盛り上げていかなければいけないと思うんですね。ですから、簡単な言葉で伝えるのが一番大事ですので、そういったことを提案させていただいたことは念のため申し上げます。
次に3番目、障がい者等、支援が必要な方々に対する避難所の在り方についてなんですが──すみません、市長答弁を忘れていました。
前の質問で、企業誘致を含めて若者が残れる松浦市にしていくため、市長としては具体的にどのようなことをやるおつもりですか、お願いいたします。
92 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えいたします。
本市では、これまでも住みたい、住み続けたい市を目指して様々な取組を行ってまいりました。
まず、これからの松浦市を担う若者が残れる、若者がUターンしやすい市というように、市内に限らず、松浦市から通勤できる範囲内において、その近隣市町、これは私は西九州させぼ広域都市圏、この範囲だと申し上げておりますけれども、こういった場所にどのような働く場所があるのか、これを周辺自治体と連携をして、その見える化を図ろうということで働きかけを行っております。
冒頭、議員から、若い方々が帰ってくるときの選択肢を増やすべきだというお話がございました。確かに松浦市の中では、限られた職種、あるいは限られた職場しかないかもしれませんが、これを佐世保を中心とする広域圏に広げますと様々な業種がございます。こういった業種を見える化して、そして今、それぞれの自治体がやはり人口減少を抱えているわけでありまして、その自治体にある企業すら人手不足で困っているという共通の課題がありますので、それを共同で見える化していく、情報発信をしていく、そういったことでこの地域にどれくらいの働く場所があるのか、そして、この地域にどんな職種があるのか、そういったことを見せることで、若者のニーズに応えられる可能性も十分あると思っております。そういったことをやりたいということが1点。
また、今年の秋になりますけれども、IRの動きもございます。こういったものも注視していく必要があると思います。
また、若い方々が働きたくなるようなコワーキングスペースなど、これまで松浦市になかった新しい仕事、働く場をつくるということは必要だと思っています。これは、大きな工業団地をつくらなくてもできると思っています。
議員から御提案があったように、本市では福島町、鷹島町でも高速通信網が整備をされ、新たな企業誘致の環境やリモートワークができる環境が整いましたので、そういった環境をしっかりと生かしながら、若い方が残れるようなそういった取組をさらに進めてまいりたいと、このように考えております。(降壇)
93 ◯ 7番(川下高広君)
市長ありがとうございました。
ぜひ今のお考えを市民の皆様と共有してください。やっぱりそういうお考えが分かれば、今言った御不安も大分和らぐのではないかなと、また、視野も広がっていくんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。
では3番目、障がい者等、支援が必要な方に対する避難所の在り方についてなんですけれども、最初は地域防災の公民館とか避難所のことを聞くつもりでした。
1点だけ聞くとすれば、公設避難所でも台風対策としては弱く、補修等が必要なところがあると聞いておりますが、現状はどうなっていますでしょうか、簡潔にお願いします。
94 ◯ 防災課長(浜崎孝裕君)
公設避難所等で補修等が必要な箇所につきましては、御厨公民館におきまして、令和3年度に雨漏りをしていた部分の補修工事が完了しております。そのほかにつきましては、補修等を必要とする施設はございません。
以上でございます。
95 ◯ 7番(川下高広君)
ありがとうございます。
先日、私のところに障害を持ったお子さんのいる御夫婦が訪ねてこられました。切実な胸のうちを語られました。大きく4項目御相談事があったんですけれども、その中の最後4番目でしたけれども、障害者だけの避難所が欲しいんですということで言われました。
これはどういうことかとお尋ねしましたところ、一昨年になりますかね、台風9号、10号のときに、やはりうちの子は避難できなかったんですと。車の中で避難したんですということだったんですけれども、本当にすごくつらそうで、こちらもつらかったです。そのような方たちのための避難所が必要ではないかと思いますが、現状はどのようになっていますでしょうか。
96 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
お答えいたします。
障害のある人や高齢者等、避難所生活において特別な配慮を要する方に対しては福祉避難所へ避難していただいておりますが、施設の数が少ないことやコロナ禍の関係で受け入れられる数も限られているため、公設避難所内にも要配慮者を優先したスペース、福祉避難スペースを確保するようにしております。
以上です。
97 ◯ 7番(川下高広君)
御相談に来られた方はその選択ができなかったということなんですけれども、福祉避難所について一旦説明を受けましょうかね、お願いします。
98 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
福祉避難所とは、一般の避難所での避難生活が困難な高齢者や障害のある人など、特別な配慮を必要とする人が安心して避難できるよう開設される避難所です。
本市におきましては、市内の老人福祉
施設等と協定を結びまして、福祉避難所として受入れの御協力をいただいております。
以上です。
99 ◯ 7番(川下高広君)
御相談に来られた方はそういった中で避難ができなかったということなんですが、お尋ねしてみましたら、そういう台風がひどかった、ふだんの公設避難所が満杯になって、大勢の市民が次の避難所にするぐらい避難をされたときの話だったんですが、やはり車の中に避難されたということだったんですね。
そういった状況とかは把握されたんでしょうか。どこからもこういったときに避難はどうされましたかというお尋ねはなかったんですということを言われたんですけど、この状況把握はどのようにされているんでしょうか。
100 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
要介護認定を受けた住宅の高齢者や重度・中度の障害をお持ちの方など、避難時に介助などが必要となられる要支援者が本市に約1,500人おられます。
公設避難所へ避難された方につきましては受付で確認しておりますが、公設避難所以外の避難場所や車に避難された場合など、全ての方の避難状況の把握は困難です。そのため、要支援者のうち、お名前等の情報をお知らせすることに同意をいただいた1,278人について名簿を作成し、民生委員や区長ほか関係機関に配付しまして、平時から見守り等をお願いしているところでございます。
以上です。
101 ◯ 7番(川下高広君)
その約222人は、じゃ、把握できない人たちということになりますか。
102 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
1,278人ですね。(発言する者あり)その差といいますのは、同意をいただいていないものですから、名簿を公表することに同意をいただいていない方ということになります。
103 ◯ 7番(川下高広君)
そしたら、そういった方たちもケア、要はフォローが必要だと思うんですよね。そういった方がフォローを受けるためにはどうしたらいいんでしょうかね、お願いします。
104 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
公設避難所への避難が難しい障害のある方への支援につきましては、県北保健所と連携して協議を行い、個別避難計画の策定に向けて取り組んでいるところです。それぞれの障害特性を考慮した避難場所の確保など、災害時の対応は大きな課題でもあります。
緊急時の受入れ態勢などに不安をお持ちということですので、まずは御相談いただければと思います。市としましても、相談いただくことで、その方にどのような配慮が必要であるか把握することができます。
障害のある方及びその御家族の不安を解消できるよう、今後も関係機関と協力して個別避難計画策定を進めてまいります。
以上です。
105 ◯ 7番(川下高広君)
事前に相談というのは、これはどこに相談したらいいんでしょうか。また、そういったのを告知、相談してねという告知はどのようにされますでしょうか、お願いします。
106 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
障害をお持ちであるということですので、福祉事務所のほうにお願いいたします。
それから、障害者の方がサービスを受けられる場合には相談支援事業所を御利用だと思いますので、そういったところでも御相談いただければと思います。
107 ◯ 7番(川下高広君)
その相談をしてほしいという情報なんですけれども、その情報を受け取れない方がいるかもしれないので、そういった方への告知はどのようにされますか。
108 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
今後、個別避難計画を策定してまいりますので、相談支援員等、障害者に関わる皆さんにそういったことで聞き取り等をお願いしていきたいと思っております。
109 ◯ 7番(川下高広君)
それでいけば、漏れはないという認識でよろしいですか。
110 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
漏れはないとは言い切れませんけれども、そういうところに声かけをしていきたいと思っております。障害をお持ちの方の情報は把握しておりますので、そういった方にお知らせするということに努めていきたいと思っております。
111 ◯ 7番(川下高広君)
いろいろありがとうございます。
何せこのような相談があったということをぜひ皆さんで情報共有していただいて、アンテナをしっかり張っていただければなと思っています。張っていただいているんだと思いますが、それでもやっぱり隙間といいますか、そういったこともありますので、よろしくお願いいたします。
最後に市長にお尋ねいたします。
今までやり取りをしてきた中で、障害をお持ちの方、そういった支援が必要な方が安心して避難できる環境づくりにぜひ松浦市として励んでいただきたいと思います。
本人様もグループの代表として私のところに来られました。やっぱり一番本音のところは、障害者専用の避難所が欲しいということの要望でございました。それも含めて、市長のお考えを最後にお聞きしたいと思います。
112 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えいたします。
近年の大規模災害によりまして、全国各地で甚大な被害が発生をしております。本市におきましても災害による被害を受けており、これまで以上に避難所の役割が重要となっております。障害のある方及びその御家族が災害時の避難について大きな不安を抱えておられることと思っております。
障害特性に配慮した避難場所の確保など、災害時の対応は大きな課題であると認識しておりますので、先ほど福祉事務所長が申し上げましたとおり、御家族の不安を解消できるよう今後も関係機関と協力して、地域の人による支援が困難で医療機関等での専門的ケアが必要となる要配慮者については、優先的に個別避難計画の策定を進め、支援体制の構築に努めてまいります。(降壇)
113 ◯ 7番(川下高広君)
聞き漏らしかもしれませんけれども、障害者専用の避難所については語られましたかね。
114 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
お答えをいたします。
現時点で一般の方の避難所の確保を全てできているかと、こういった課題もございます。そういった中でどのような対応ができるのか、ここはしっかり、まずどのような対応が必要で、先例地ではどのような施設をしておられるのか、施設だけをつくればそういった方々の避難に対応できるのかという課題もございますので、やはりそこは十分調査した上で研究していかなければならないと考えております。(降壇)
115 ◯ 7番(川下高広君)
丁寧な答弁ありがとうございました。
その調査の結果については、また後の機会でお尋ねしたいと思っております。
何せいろんな法整備があって、ルールがあって、でも、その隙間にたまたまはまってしまう方もいらっしゃいます。そういった方を一人も残さない、置き去りにしないという決意で、松浦市の皆様、市長をはじめ、励んでいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それから、防災課長、すみません、質問をかなり飛ばしまして、せっかく答弁を用意していただいたのに申し訳ございませんでした。おわび申し上げます。
それでは、以上をもちまして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。
(川下議員 一般質問席 降壇)
116 ◯ 議長(谷口一星君)
以上をもって川下議員の一般質問を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午後2時15分 休憩
───────── ◇ ─────────
午後2時25分 再開
117 ◯ 議長(谷口一星君)
再開いたします。
休憩前に引き続き、会議を開きます。
それでは、質問順位に従い、6番・
武部周清議員の登壇を願います。
(武部議員 一般質問席 登壇)(拍手)
118 ◯ 6番(武部周清君)
こんにちは。
煌めく青のまち松浦を目指す煌青会の武部周清でございます。多くの皆様の御支持をいただき、2期目の議会へ上がることができました。本当に感謝でいっぱいです。ありがとうございました。皆様の期待に沿えるよう、4年間しっかりと務めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
市長も2期目の当選おめでとうございます。
ようやく春を告げる桜の開花予報も発表され、寒い冬から待ちに待った春を迎えることになりました。私も4年間、芝から離れておりまして、早く芝のほうにお邪魔したいなと思っているところでございます。
それでは、通告に従い質問に入ります。
新型コロナウイルス感染症と3回目ワクチン接種についてお伺いします。
基本的に感染防止については、毎朝のように防災無線で放送されておりますとおりですが、松浦市内で毎日感染者が発生しておりますので、さらに拡大防止策を徹底するため、飲食は少人数で黙食を基本とし、会話をする際にはマスクの着用を徹底する、特に、高齢者や基礎疾患のある人及びこれらの人と日常的に接する人は感染リスクの高い場所への外出は避け、家庭内においても室内を定期的に換気するとともに、小まめに手洗いをすること、また、子どもの感染防止策を徹底すること、高齢者や基礎疾患のある人はいつも会う人と少人数で会うなど、感染リスクを減らすことなどを遵守し、これ以上感染者を増やさない努力が必要と思いますが、担当課としての見解をお願いしたいと思います。
119 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
コロナウイルス感染症につきましては、減少傾向にあるものの、高止まりしている状況でございまして、我々としてもまだまだ心配しているところでございます。
ただいま議員が申されたように、既に提唱されております基本的な感染対策の徹底、これが一番基本的なものだと考えております。新たな対策というわけではございませんけども、やはり3回目のワクチン接種をタイミングを逃さず接種していただく、これが一番の感染対策になるんじゃないかと考えております。
以上でございます。
120 ◯ 6番(武部周清君)
PCR検査について佐世保まで行かなくても、抗原検査でよいと思いますが、近辺の医療機関において無料で検査ができるようにならないのか、お伺いしたいと思います。
121 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
無料でのPCR検査につきましては、近辺の医療機関でというのはなかなか難しいものがあると考えております。
今、県で実施されております施設並びに薬局等での抗原検査が実施されておりますけども、なかなかキットの不足というようなところで、松浦市内にも1か所、薬局での検査ができるような状況にホームページ上はなっておりますけども、キットの不足によりまして、しばらくの間、中止になっているという状況でございます。
以上でございます。
122 ◯ 6番(武部周清君)
我々も、先日も当選証書交付式のときにそういったいろんな問題がありましたけども、やっぱりどうしても自分としても心配になるわけですよね。それで、わざわざ佐世保まで行って、佐世保まで行けば無料でできるようですけど、市内の病院に行けば3万円弱もかかるわけですね。だから、そういうふうに自分もおかしいと思った人も、なかなか検査をしない人も結構いらっしゃると私は思うんですね。3万円も出して何で、ほっとこうかという感じで、自然に治る方もいらっしゃると思いますけど、やっぱり私としては心配というのがありましたので、抗原検査を病院でしました。そういった手軽に無料でできるように、少々あれでも考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
3回目の接種についてに入りますが、医療従事者、高齢者と、順次15歳以上の接種が進んでおりますが、1回目、2回目のときのような予約のトラブルはないようですが、接種後の副反応は、今のところは翌日に熱が38度になったり、倦怠感があったり、何とも気分が悪かったくらいで、翌々日は何ともなかったという人が多いようです。そういった大した副反応もなく、トラブルもなく、順調に進んでいるようです。
松浦市においては、ファイザー社製1種類の接種になるんでしょうか、それとも、一昨日の吉岡議員の質問にモデルナになるかもという答弁がありましたが、答弁をお願いします。
123 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
3回目の接種につきましては、当初はファイザー社のワクチンを中心に接種をしておりましたけども、現在はモデルナ社のワクチンが主体の接種となっております。
以上です。
124 ◯ 6番(武部周清君)
接種量はファイザー社製では1回目、2回目と同じ量ですけど、モデルナ社製は半分の量となっていますので、交互接種した場合でも効果は変わらないんでしょうか。分かる範囲でお答えください。
125 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
ただいま議員申されましたとおり、モデルナ社のワクチンについては、1・2回目のワクチンの半分の量で3回目は接種をするということになっております。これにつきましては、国の薬事承認の折の基準でございますので、当然、効果には問題ないというふうに考えております。
以上です。
126 ◯ 6番(武部周清君)
ファイザーとモデルナ社製とを交互接種した場合、効果は変わらないんでしょうか。分かれば教えてください。
127 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
交互接種のほうが効果は少し上がるというような報告がなされている状況でございます。
128 ◯ 6番(武部周清君)
今言われたみたいに、本当にそれが効果があるものかどうか分かりませんけど、こういった交互接種した場合、副反応、こういった点は何か報告ありませんでしょうか。
129 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
交互接種におきましても、副反応は1回目と2回目と同様な感じが確認されております。個人差がございますので、1・2回目を接種して副反応は出なかったけども、3回目は出た、1・2回目は副反応があったけども、3回目はどうもなかったというような話を聞いておりますので、やはりこれにつきましては個人差が大きいかと思っております。
130 ◯ 6番(武部周清君)
私の友人が、結局、今度モデルナを打った場合に熱が38度もあって非常に体がだるくて、ちょっと前と違ったというふうに言われていますので、皆さんも心配だと思いますので、そういう点ではまたいろいろ御指示をしていただければと思っています。
今後は、今、園児も感染をしたりしておりますので、初めての接種になると思います。いろいろ心配もあると思いますけど、何歳から、いつから接種する予定かということをお聞きしまして、また、家族の方にも安心していただけるような御説明をして、できるだけ打っていただくようにですね。この前もゼロ歳児でもかかったりするということがありますので、その点をお願いします。
131 ◯ 健康ほけん課長(瀬戸 守君)
5歳から11歳までの児童に係るワクチンの接種につきましては、既に9歳から11歳までの児童及び市が把握しております基礎疾患のある児童の方に接種券のほうを発送いたしております。それで、コールセンターで予約をしていただきまして、3月10日から市内4か所の医療機関で接種ができるようになっております。
以上です。
132 ◯ 6番(武部周清君)
松浦市も施設でのクラスターが発生したり、感染者が毎日報告されております。増えておりますので、また、基礎疾患を持った人が重症化しないように、接種をできるだけ急いで、感染拡大防止に努めていただきたいとお願いしまして、次の項目に移ります。
2番目に、松浦党梶谷城跡や鷹島神崎遺跡、モンゴル村の歴史を活用した地域振興について質問いたします。
まず、梶谷城の登山道路が、昨年8月の地滑りにより、いまだに通行止めになっていますが、補修工事のスケジュールについてお願いします。
133
◯ 建設課長(中村桂一郎君)
お答えいたします。
市道梶谷城線につきましては、令和3年8月の豪雨により、路面の縦断方向に段差を伴う亀裂などが発生し、通行不能となっております。この近辺では市道梶谷城線だけではなく、市道フモト線や市道梶谷城支線においても亀裂などが見られ、隣接する腰差地区地滑り防止区域に関連する変状と思われることから、長崎県による地滑り調査をお願いし、現在、実施をしていただいている状況でございます。
長崎県による調査の中で、市道梶谷城線については、地滑り防止区域内に一部入っているものの、大半が地滑りブロックから外れており、関連性は低いとの見解が示されたため、現在、市において復旧工事の測量設計を実施するなど、工事発注の準備を進めているところです。
現時点では国庫補助を活用した公共土木施設
災害復旧事業を先行して発注する計画としておりますので、明確な施工時期をお示しすることはできませんが、梅雨時期までには復旧をさせ、通行止めの規制の解除に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
以上です。
134 ◯ 6番(武部周清君)
我々今福住民にとって梶谷城はシンボルでありますし、ちょこちょこ私たちも登って、海のほうを見たり、すごく晴れた日なんかは壱岐の島も見えますので、そういうことで、春になると弁当を持って登っていったりしますので、できるだけ早く工事を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
今言いましたとおり、梶谷城は今福住民にとってシンボルであります。市長や担当課長も同じ思いであることを確認しておりますが、平成5年に策定された史跡松浦党梶谷城跡保存整備基本計画が多額の税金で策定されたにもかかわらず、どぶに捨てられようとしています。これまでもこの計画に基づく整備計画の着実な履行を繰り返し求めてきましたが、現在の進展状況について伺いたいと思います。よろしくお願いします。
135 ◯ 文化財課長(内野 義君)
県指定史跡松浦党梶谷城跡の活用策につきまして、現在、業務を進めております文化財保存活用地域計画の中で検討を行いたいと思っているところでございます。
史跡松浦党梶谷城跡保存整備基本計画につきましては、基本計画の中でまとめられております歴史調査ですとか環境調査などを参考資料として、今策定しております計画に生かしたいと考えております。
基本計画自体が策定から約30年経過しております。梶谷城跡の活用策については、現在の市の情勢に合う形、市の情勢に見合う内容として、保存活用地域計画の中で検討したいというふうに思っております。
136 ◯ 6番(武部周清君)
丸々といかなくても、縮小した形で、この計画に沿った実現を図るべく、少しでも計画に近づいた整備を毎年少しずつ実行するとか、こういうことをしていただきたいと願うものであります。このことについては私の以前からの公約でありますので、よろしくお願いしたいと思います。
これは梶谷城跡の再整備というだけにとどまらず、元冦との歴史的関係性の点も踏まえると、元冦を核とした歴史的資産を活用した地域活性化の上で、松浦地区での大きな柱になると思います。
景観整備のため、木の伐採は市長との約束でありますので、早急に実行していただきたいと思いますが、その点を踏まえ、強く梶谷城跡に対する市としての取組を促したいと考えますが、市長としての所見をお願いいたします。
137 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
梶谷城跡の活用につきましては、現在着手中の文化財保存活用地域計画の中で検討したい、先ほど文化財課長も答弁申し上げましたけども、このように市としては考えております。
この史跡松浦党梶谷城跡保存整備基本計画につきましては、旧松浦市において策定をされておりまして、先ほども申し上げましたとおり、既に30年経過をいたしております。当時の実情から随分市の状況も変わっておりますから、現在の市の情勢に見合う内容として保存活用地域計画の中で検討してまいりたいと考えております。
私としては、施設整備をどんどんやっていくというよりも、まずはあの梶谷城の本来あった景観をやはり維持するということが何よりも大切だというふうに思っておりますので、令和4年度から樹木の伐採に取り組む計画でありまして、今回、議会に予算を上程しているところでございます。
加えて、元冦や松浦党というテーマ、これを今後の松浦市の観光の中心に据えて、ある意味、フィクションも交えながら、そういったストーリーをつくっていくということが大切だと思います。
鷹島神崎遺跡においてもそうでありますが、やはり日本人がリスペクト、尊敬するような方々の存在というものをつくり上げていく、鎌倉武士としてつくり上げていくということが大切だと思っておりまして、鷹島でいえば、対馬小太郎でありますとか、兵衛次郎、既にお墓があります。こういったものの活用。松浦地域においては、やはり松浦党、鎌倉時代に活躍した我々の祖先の存在というものをしっかりと磨き上げていくということが大切であると思っておりますので、そういったストーリーを構築する上で、この梶谷城跡の活用策についても検討してまいりたいと考えているところでございます。(降壇)
138 ◯ 6番(武部周清君)
今約束していただきましたので、ぜひそういう点で少しずつでも景観をよくするような形で木を伐採し、また、登っていって梶谷城の石垣がちゃんと見えたり、それから、今トイレがあるんですけど、トイレの横にもともと千人桝というのがあるんですけど、その千人桝も、今後、私も計画しておりますが、今、竹やぶになっているもんですから、そこは所有者がまだ個人の所有になっているので、何とかそこのところを御相談して、竹を切って、千人桝をちゃんと目で見られるような形を取って、極力梶谷城跡の景観をよくしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
この松浦党は、歴史を振り返ったとき、日本を救ったとも言うべき鎌倉武士や松浦党の武士団に対して、歴史的背景や価値というものをもっと広く伝えていくべきだと、今、市長がおっしゃいましたような形で広めていただき、松浦市にとっての歴史をさらに振り返ったときに、松浦党や元冦は最も大きな柱と言えます。これまでも旧市長時代から、それら歴史をひもとき、つないでいくための調査研究等が行われ、次代へ引き継ぐべく取組がなされてきております。また、現在においては、この歴史的な財産を生かし、地域の活性化を図っていくことにも一層の注目が集まっています。
そのような視点の上に、日本人の誰もが知る元冦の歴史を最大限に活用し、松浦を盛り上げていこうとの思いの下、商工観光や文化、ボランティア等の民間諸団体が結集され、松浦市歴史観光推進協議会が発足したと承知しております。
元冦に関しては保存管理計画を策定し、その実現に向け取り組んできました。遺物の引揚げも進み、今後も木製いかりの引揚げ等が計画されています。市として目指す方向性を実現するためには、国や県との一層の連携や支援は不可欠であり、これまでも継続的に要請してきました。昨年、市長も文部科学省の官房長を訪ねられ、要望書を手渡されました。
その際の要望内容と、それに対する官房長からの回答について市長にお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
139 ◯ 文化財課長(内野 義君)
担当課長のほうから御説明をさせていただきます。
昨年11月17日、秋野公造参議院議員並びに市議会の令和会の方々と共に、市長が文部科学省矢野和彦官房長に面会をされました。その折に、鷹島神崎遺跡の保存と活用についての要望を行われたところでございます。
要望の内容につきましては、まず1つ目、鷹島海底遺跡で沈没している元冦船の木製いかりの引揚げに着手するために必要な予算を令和4年度において確実に措置することを要望します。あわせて、国内における水中文化遺産の保護に関する予算について重点的な予算配分を行っていただくとともに、鷹島海底遺跡で沈没している元冦船の引揚げを実施するに当たっては、国のプロジェクトとして実施していただけるよう要望いたしますということ。
それから2点目、水中考古学の専門研究機関を国の独立行政法人として設置するために必要な予算について、令和4年夏頃までに方針を示し、令和5年度予算において確実に措置することを要望しますというふうに、この2点を要望しております。
矢野官房長からは、水中遺跡の保護は国益の観点からも重要なものであると位置づけているですとか、日本も地道にやってきたが、海洋国家でありながら、韓国やヨーロッパ諸国に比べ、水中考古学の分野が遅れている。それから、発掘後に問題を生じたキトラ古墳の事例を示し、どうやって保存していくかの見通しと保存技術の重要性を訴えられました。鷹島においても、元冦船の引揚げ後のことを見据えて動かなければならないとおっしゃっております。それから、国はイニシャルコスト、初期費用については得意だが、維持に係るランニングコストについては不得意である。それから、今回の要望の件については文化庁が予算を確保する必要がある。また、松浦だけではなく世論の盛り上がりが必要であるというふうにお話をいただいたところでございます。
140 ◯ 6番(武部周清君)
ありがとうございました。
その後の要望事項に対する進展はありましたでしょうか。まだないんですか。
141 ◯ 文化財課長(内野 義君)
要望の後ですが、令和3年12月20日に文化庁へ行きまして、文化財第二課主任調査官及び調査官2名、それから、県学芸文化課の担当者、市からは私を含めて2名で協議の場を持ちました。
要望事項の確認とそれぞれの立場からの意見を出しまして、現行制度上での課題等を確認いたしました。また、今後の鷹島海底遺跡における調査の計画などについても協議を行ったところです。加えまして、間もなく発刊されます水中遺跡調査のマニュアルとなります水中遺跡ハンドブックの周知について松浦市も協力をいただきたい旨のお願いをされたところでございます。
なお、要望事項の1項目めにございました木製いかり引揚げに必要な予算につきましては、令和4年度事業としての内示をいただいているところでございます。
142 ◯ 6番(武部周清君)
ありがとうございます。
その後も本件に対して熱心に取り組んでいただいている国会議員の先生、文部科学省、文化庁、県等とのコミュニケーションは取られているか、具体的にお示しいただきたいと思います。分かりますか。
143 ◯ 文化財課長(内野 義君)
先ほどと同じ回答になりますが、12月20日に文化庁におきまして、文化庁、それから、県、市で協議を行ったところでございます。
144 ◯ 6番(武部周清君)
これまでの要望事項の着実な進展に向け、市長を先頭に議会や民間団体も巻き込み、一層の努力をいただきたいと思うところでございます。
次に、鷹島神崎遺跡についての提案ですが、先日の定例会のときに、レッグダイビングというものは、課長が前の定例会で言われるように、遺物の盗難や荒らされるといった可能性があるので、幅広く観光客を呼び込むことは難しいと思いますので、沖縄に行ったときによく乗って海中をのぞくことができるグラスボート、こういったものを活用し、神崎地区から床浪地区海底に沈んだ沈没船や遺物を見せるという観光をしてはどうかと思います。そういった活用の方向性も視野に入れて検討をしていただきたいと思うわけでございます。
こういった鷹島神崎遺跡に関心が高まっているうちに、鷹島に来ていただいて、様々な歴史に触れ、体験をし、鷹島のグルメ、うまい産品に触れ、地域に対し経済効果というものが生まれてくるのではないかと思います。そうしたときに、モンゴル村の観光が有意義となってくるのではないかと思います。
モンゴル村ができたおかげで、鷹島の大橋もできたわけです。こういったことを利用しながら、有意義なものとなっていきますが、現在、モンゴル村は放置され、せっかくの温泉も利用されておりません。松浦市としてもこのままでよいとは思われていないと思いますが、市長は、レジャー産業としてキャンプやグランピングなどは非常に多くの集客、人気を博している、まさにモンゴル村はそういった適地であるというふうに考えている。以前からモンゴル村の活用の一つとして、グランピングができないかというところから特化した活用策こそがモンゴル村の今後の活路というふうに答えておられます。
グランピングのような施設は比較的初期投資額は少なくてできるという指摘もありますので、私もぜひグランピングをお願いしたいところでございますが、先日もテレビで取り上げられ、非常に人気が出ているということでしたので、こういったグランピングに着手して、さらに、モンゴル村の下に広がる海岸で天然の釣り堀を楽しんでいただくといった工夫をして、モンゴル村の活性化を図っていただきたいと思っているところです。
歴史をつないでいく努力を行うとともに、松浦党や元冦の一連の歴史を核として、文化面やグルメ、体験等を通し、地域の魅力に触れてもらう観光をプランニングしたり、受入れを実現するためのハード整備などを行うなど、歴史の価値を生かして地域の活性化を図るべく取り組む必要があると考えております。市としても、民間団体等とも一層の連携の下に取り組んでいただきたいと思います。
最後に、市長として、松浦党梶谷城跡や鷹島神崎遺跡、モンゴル村の歴史を活用した地域振興策についてお考えをお持ちであればお聞かせ願いたいと思います。
145 ◯ 市長(友田吉泰君)(登壇)
先ほども御答弁申し上げたところでありますが、まず、ぜひ御認識をいただきたいと思うのは、モンゴル村は決して放置しているわけではありません。確かに温泉等の施設が使われていないというのは事実でありますから、御指摘の面もありますが、モンゴル村については管理人をちゃんと置いて適切に管理をしております。いつ来ても、すばらしいグリーンの芝、天然のグリーンの状態を提供できるようになっておりまして、多くの皆様方が実際に来ていらっしゃいます。一つの観光地としての役割は不十分であるかもしれませんが、果たしている点は、これはぜひ御承知おきいただきたいと思います。
そういったものをより有効に活用するために、キャンプのモデル事業なども実施いたしましたし、昨年は台風の関係で十分な期間実施できませんでしたが、モニターキャンプにおいて貴重な御意見なども賜っております。そういった意見を集約した上で、これからモンゴル村の活用に興味がある民間の皆様方にそういった情報を提供しながら、民間での活用を促してまいりたいと考えております。
鷹島神崎遺跡、そして、梶谷城跡などの活用をということでありますが、先ほども若干申し上げましたとおり、松浦を語る上で、やはりリスペクトされる登場人物、この磨き上げがまだ私は不十分だと思っております。世界に誇れる遺物はあります。しかし、その遺物は元のものであります。そのときに戦った日本人、やっぱり多くの日本人が共感する、そういった人物のストーリーをつくり上げることが急務であると思っています。
鷹島地域に字名で残る元冦をイメージさせるものの磨き上げ、そして、松浦党の磨き上げ、さらには、蒙古襲来絵詞に出てくる竹崎季長が御厨の海上で戦ったとか、こういうものがあるわけですね。こういったものを一連のストーリーにして、そして、松浦党で何がしが戦っただとか、ここに陣を張ってこんな戦いをしただとか、そういったストーリーをしっかり磨き上げていき、まさに民間の皆様方のこれまでの研究成果やそういった所見をしっかり生かしながら、まちのストーリーをつくっていく、そして、そういったものを多くの方々に知っていただいて松浦に来ていただく、このことが大切だろうと思っております。
先ほど御質問のありました文化庁の矢野官房長からは、鷹島神崎遺跡の活用を国で取り組むためには、松浦市だけが言っていたって駄目ですと、国民の大きな要望、世論の盛り上がりがなければ駄目ですよという御示唆をいただいておりますので、その世論を盛り上げるためにも、魅力的なストーリーを松浦でつくって、そして、それを発信して、より多くの方に来ていただくことが大切だと思っています。
ちなみに、鷹島の歴史民俗資料館、今のガイダンス施設でありますけども、鷹島大橋が架かった年、翌年は当然多くの来場者がありました。しかし、その2年間を除いて最も多くの来場者があったのは、実は橋の架かっていなかったときの北条時宗の大河ドラマがあったとき、あのときが一番多いわけです。それは何か。やはり日本人が共感した北条時宗という方が戦った跡がここで感じられる、実感できる、そういう思いで多くの方々が鷹島に橋が架かっていないときに来られたんです。
やはりそういった要因を改めてしっかり分析して磨き直していく、そういったことが大切であろうと考えておりますので、市議会をはじめ、市民の皆様方にも御理解いただきながら、御協力いただきながら、ストーリーをつくっていきたい、そして、発信していきたい、このように考えています。(降壇)
146 ◯ 6番(武部周清君)
市長がおっしゃいましたですね、北条時宗の頃が一番多かったということで。またこのたび、大河ドラマで「鎌倉殿の13人」というのをやっています。これも北条があって、これもだんだん松浦党のことも触れてこられるのかなと思いながら、いろいろ見ているわけですけど。
梶谷城跡に来られ、そして、鷹島神崎遺跡を見に行き、また、モンゴル村ということで、このモンゴル村に来られるためにも、ぜひもう少し松浦として宣伝ができないかなということで、前からもよく推進協議会のほうから大きな看板を立ててほしいというふうに言われています。この看板とか、こういう大河ドラマとか、こういうことが一番、みんな見て、ぜひここに一回行ってみたいという気になると思いますので、ぜひそういう点で松浦党の振興策ということを打ち立てていっていただきたいと思いまして、こういうことを念願しまして、次に移ります。
3番目に、害獣駆除補助金とさくらねこTNR補助金についてお伺いいたします。
松浦市にいう有害鳥獣捕獲の補助金にはどんな動物があるか、教えてください。
147 ◯ 農林課長(金子英樹君)
お答えいたします。
有害鳥獣と呼ばれる種類は、市内には鳥類でカラスなど32種類、獣類ではイノシシ、アライグマ、アナグマ、タヌキなど21種類おりますけれども、その中で、本市で捕獲補助金というものを支払っているものにつきましては、鳥類のカラスと獣類のイノシシ、アライグマ、アナグマ、タヌキの5種類でございます。
以上でございます。
148 ◯ 6番(武部周清君)
それでは、それぞれ捕獲した場合の補助金についてお尋ねいたします。
149 ◯ 農林課長(金子英樹君)
お答えいたします。
まず、補助金を順に申します。
イノシシにつきましては、成獣と幼獣とおりますので、別々に言わせていただきますけれども、イノシシにつきましては、成獣の場合が1頭当たり国庫補助金の7,000円と市単独費の5,500円を合わせまして合計1万2,500円、幼獣、俗に言うウリ坊のことですけれども、これにつきましては1頭当たり市単独費の5,500円となっております。
イノシシ以外で補助金を支払っている有害鳥獣としましては、全て市単独費となりますが、アライグマ、アナグマ、タヌキで1頭当たり3,500円、カラスにつきましては、カラス小屋で捕獲した個体の場合が1羽当たり500円、カラス小屋以外で捕獲した個体が1羽当たり1,000円となっております。
以上でございます。
150 ◯ 6番(武部周清君)
年間何頭ぐらいの捕獲があるんでしょうか。
151 ◯ 農林課長(金子英樹君)
それぞれ申し上げます。過去5年分で申し上げたいと思っております。
イノシシにつきましては、幼獣及び成獣の合計頭数を申し上げます。平成28年度が2,045頭、平成29年度が2,117頭、平成30年度が2,222頭、令和元年度が2,082頭、令和2年度が2,662頭でございます。
アライグマにつきましては、平成28年度が251頭、平成29年度が165頭、平成30年度が313頭、令和元年度が305頭、令和2年度が770頭でございます。
アナグマにつきましては、平成28年度が129頭、平成29年度が142頭、平成30年度が155頭、令和元年度が145頭、令和2年度が183頭でございます。
タヌキにつきましては、平成28年度が213頭、平成29年度が127頭、平成30年度が111頭、令和元年度が102頭、令和2年度が107頭でございます。
カラスにつきましては、平成28年度が364羽、平成29年度が529羽、平成30年度が627羽、令和元年度が418羽、令和2年度が595羽となっておりまして、イノシシ、アライグマ、アナグマの3種につきましては、昨年度、令和2年度が過去最高の捕獲数となっております。
以上でございます。
152 ◯ 6番(武部周清君)
その補助金の額ですけど、年間は大体どれぐらいになるんですか。
153 ◯ 農林課長(金子英樹君)
お答えいたします。
補助金額は先ほど申しました5種の合計で申し上げます。
平成28年度が2,945万1,500円、平成29年度が2,665万6,500円、平成30年度が2,828万3,000円、令和元年度が2,386万4,500円、令和2年度が3,264万2,000円でございまして、補助金につきましても令和2年度が過去最高額となっております。
以上でございます。
154 ◯ 6番(武部周清君)
結構なもんですね。
こういったいろんな害獣が、うちの庭にもイノシシがよく来まして、夜、ウリ坊がよく鳴いているんですけど、僕も庭園の菜園にいろいろ、芋を作ったり、僕の大好きなトウモロコシを作ったりしているんですけど、ちょうど食べ頃になると全部やられてしまうんですよね。そろそろいいかなと思う頃は、何か匂いで分かるんですかね。非常に困っているんですけど、我々としては、イノシシとか、こういったものを捕らえるということはまずできませんので、やっぱり柵をするとかせんばいかんとですかね。人家のそばですからね、鉄砲で撃つとかいうことはなかなか難しいと思うんです。
そういうことは分かりました。ありがとうございました。
最近、この害獣とは関係ありませんけど、非常に多くの猫の存在を目にするようになりました。この前の選挙期間中も、島に行くと猫がいっぱいいてびっくりしたぐらいですが、ある広場には非常に多くの猫がたむろしておりました。そんな状態のときに、隣の人がTNRという言葉で何とかしてくれんかというふうに聞いてこられましたので、話を聞いたら、早くこれを実行に移さないと猫だらけになるのではないかと心配になり、質問いたします。
猫は一度の出産で五、六匹の子猫を出産して、年間3回も出産することができるそうです。しかも、子猫は6か月もすると妊娠可能な年齢になり、孫猫を出産するわけです。飼い猫は別として、野良猫は空き家に入り込み出産し、人は残酷にも生まれた子猫を捕まえて川や海に流したり、ごみ収集車の方が言われるには、死んだ猫をごみ箱に捨ててあるそうです。こういう本当に残酷なことが行われているわけですから、殺処分する前に野良猫を捕獲して不妊や去勢手術をするのが動物愛護事業の基軸として行っているさくらねこ不妊手術事業だそうです。
さくらねこTNRというのは、Tはトラップ、捕まえるとか捕獲するということで、猫がけがをしないように気をつけて捕獲器を仕掛け捕獲する。Nというのがニューター、不妊去勢手術のことです。捕獲した猫を雄は去勢し、雌は不妊手術をする。不妊手術をした目印として、猫の耳をVカットする。麻酔をするので痛くないし、出血もない。Vカットの耳は桜の花びらのようになることから、さくらねこと言うそうですが、去勢不妊手術をした目印となって、二度と捕まえることをしなくても済むということでVカットをするそうです。Rというのはリターン、猫を元のところに戻すということで、このように捕獲して、去勢不妊手術を実施することで繁殖を防止し、地域の猫として一代限りの命として全うさせ、殺処分の減少に寄与できる。人間社会の片隅で生きている野良猫たちが生きていくためには、不妊や去勢手術を施し、これ以上増えないことを望むものであります。
猫は最近多くなった空き家に入り込んで出産したりします。日本の猫殺処分数は年間約4万頭を超えるそうです。子猫を産まなければ増えることもなく、殺処分することもなくなる。
このTNRするために佐世保市が300万円の補助金を出しているそうですが、松浦市としてはこの補助金を出すとなると、どれぐらい出せるでしょうか。
155 ◯ 市民生活課長(山口 武君)
お答えいたします。
議員よりただいま御説明がありましたさくらねこTNR事業、いわゆる地域猫活動につきましては、ボランティアグループなどが主体となって、飼い主のいない猫を捕獲して動物病院に持ち込み、不妊去勢手術を行い、地域に戻した上で、餌やりや清掃を行って、一代限りの命を全うさせる活動でありまして、生活環境の維持保全とともに、殺処分を減らす有効な手法であると市としても認識しております。
松浦市での補助金のお尋ねですが、この件に関しましては、動物愛護法上、所有者の判明しない犬猫の引取りや適正な飼養を妨げる繁殖の制限に係る指導や助言などにつきましては、県及び政令市、中核市の所管です。言い換えますと、保健所を設置する自治体の所管となっております。
そのことから、長崎市、佐世保市以外の県内における地域猫活動の推進事業につきましては県において実施されております。その内容は、御説明しますと、地域猫活動に対する保健所職員の技術的支援や不妊・去勢手術の全額助成というようなことになっております。当然、予算の範囲内でございますが、そういうことから市独自での補助制度はございません。
なお、市内での県事業の実績でございますが、県北保健所と市で連携して対応しまして、昨年度から県の制度を利用した地域猫活動に取り組まれている事例が1件ある状況でございます。
市としましては、野良猫による様々な被害を減らすと同時に、殺処分を減らすために、引き続き県と連携しながら、飼い主のいない猫の適正管理、生活環境の保全に向けた取組に努めたいと考えております。
以上でございます。
156 ◯ 6番(武部周清君)
猫が本当に最近よくあちこちにごろごろいるもんですから、私もちょっと気になっていたもんですから質問させていただきました。こういう猫がどんどん増えないように、何とかそういう対策を考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次に、障害者、医療的ケア児等とその家族の地域生活支援について質問いたします。
令和3年4月開校された長崎県立佐世保特別支援学校北松分校は、知的障害者の児童生徒が対象と聞いておりますが、松浦市教育委員会が特別支援学校への就学が適切だと判断した児童生徒であれば、人数に制限なく入学できると聞き及んでおりますが、児童生徒の松浦市からの入学者は現在何人いらっしゃいますか。
157
◯ 学校教育課長(松本政美君)
お答えいたします。
令和3年度の長崎県立佐世保特別支援学校北松分校小学部及び中学部への松浦市からの入学者です。
小学部児童3名、中学部生徒1名、小中合わせまして合計4名の児童生徒となっております。
以上です。
158 ◯ 6番(武部周清君)
さらに、来年度4月入学者は今のところいらっしゃいますか。
159
◯ 学校教育課長(松本政美君)
来年度も特別支援学校のほうに入学する予定者はおります。今、手持ちで資料を持っていませんので、人数については後ほどお答えさせていただきたいと思います。
160 ◯ 6番(武部周清君)
次に、医療的ケア児を支援できる環境が整備されていない松浦市ですが、地域において医療的ケア児の受入れが促進されるよう、必要な支援の提供が可能となる体制を整備し、医療的ケア児等とその家族の地域生活支援の向上を図ることを目的として、医療的ケア児等総合支援事業が実施されました。昨年は保育園でも大変苦労してこの事業に取り組んでおりました。
当地からすると、特別支援学校の一番近いところはどこになりますか。
161
◯ 学校教育課長(松本政美君)
松浦市から近い特別支援学校につきましては、まず、旧松浦市内から一番近いのが長崎県立佐世保特別支援学校北松分校であります。次に近いのが長崎県立佐世保特別支援学校の本校となります。
ちなみにですが、鷹島町からは、佐賀県になりますが、佐賀県立唐津特別支援学校、福島町からは、佐賀県になりますが、佐賀県立伊万里特別支援学校となっております。
162 ◯ 6番(武部周清君)
医療的ケア児等コーディネーターが松浦市には今いらっしゃるんですかね。コーディネーターはいらっしゃらないですか。
163 ◯ 子育て・こども課長(土谷由子君)
医療的ケア児等コーディネーターは、様々な課題を抱えているケア児の家族と関係者をつなぐ役割を担っておりまして、本課の職員が1名、その資格を取得いたしております。そのほか、市内には数名の有資格者がおられるというふうに聞いております。
以上です。
164 ◯ 6番(武部周清君)
このコーディネーターとか看護師さんがなかなか配置できないということで非常に心配されていますが、この家族の方が肉体的、精神的負担を抱えておられるようですが、負担を軽減するため、令和3年6月に医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が公布されました。
その中で、地方公共団体の責務として、医療的ケア児及びその家族に対する支援に係る施策を実施することが求められておりますが、その支援の方法はどのようなことを行われていますか。
165 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
お答えいたします。
本市における医療的ケア児及びその家族への支援といたしましては、障害福祉サービスとして、在宅重症心身障害児者短期入所支援事業、いわゆるレスパイト事業と、短期入所、ショートステイがございます。
また、在宅の障害児へ日中における活動の場を提供し、日常的に介護している家族などの一時的な休息のための支援を行う日中一時支援事業がございます。児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児福祉サービスを利用していただくことができます。
なお、松浦市を含む県北圏域を管轄されている県北保健所では、小児慢性特定疾病医療費助成の申請窓口であるため、助成制度の受給者である医療的ケア児について把握されております。保健、医療、福祉、教育等の関係機関と連携体制整備を推進されており、特に、災害時の対応について体制構築を進められております。本市におきましても、県北保健所と連携して協議を行いながら、個別避難計画の策定に向けて取り組むこととしております。
医療的ケア児それぞれの障害特性を考慮した避難場所の確保など、災害時の対応は大きな課題です。障害のある方及びその御家族の不安を解消できるよう、今後も関係機関と協力して個別避難計画策定を進め、支援体制の構築に努めてまいります。
以上です。
166 ◯ 6番(武部周清君)
ありがとうございました。
ちょっと時間がありませんので、この家族の方への支援に対して、家族が一番心配していることは、災害時等で停電した場合、人工呼吸器が使用できなくなるという不安を非常に持っておられまして、「ともだビジョン」にいう障害のある人もない人も誰もが安心して生活できる共生生活づくりを目指すとありますが、そういう視点から、自家発電機の無償貸与という支援は考えていらっしゃいませんでしょうか。よろしくお願いします。
167 ◯ 福祉事務所長(畑原智治君)
お答えいたします。
災害時における長時間の停電時に人工呼吸器等の医療機器を使用されている方は電源の確保が不可欠であり、使用できない状況に不安を感じられていることと思います。しかしながら、自家発電機等の非常用電源は、障害者向けだけではなく一般に使われるものでもあり、国が示す障害者の日常生活用具の要件に該当するとは言い難いものです。そのため、県内では障害者に対して発電機を日常生活用具として給付している市町はありません。
今後、国が示す障害者の日常生活用具の要件が拡大される場合には検討してまいりたいと思っております。
以上です。
168 ◯ 6番(武部周清君)
できるだけこういう家族に対する支援、いろんな負担を抱えておられますので、何とか軽減するためにも、そういう点だけでも何とか支援をしていただきたいと思います。
次の項目、つばき荘の運営についてですが、いよいよこのつばき荘も運営開始、オープンということになりそうですが、補助金の上限の7,000万円は、改修費の2分の1として改修の施工業者の決定はされているわけですけど、福島のおいどんが町づくり会の方とか、以前の株式会社つばき荘の方々から、あくまでも税金を投与するわけですから、宴会室、会議室、ぜひともこれだけは残していただきたいということを僕も何回も口を酸っぱくして言ってきましたけど、これは今まであった宴会室というか、会議室がカラオケ室になったり、そういうものであれば福島の人にとって何のメリットもないわけですよ。会議室、それから、宴会室、ただ単にカラオケ室とかなんとかやられても、私としてはこの7,000万円の補助金を出すということは絶対に反対です。あくまでも会議室、宴会室は残していただきたい。これは福島住民の方からの要望ですので、ぜひ税金を無駄に使わないようにお願いしたいと思います。よろしくお願いします。見解をお願いします。
169 ◯ 地域経済活性課長(山口玲子君)
お答えいたします。
福島地域の皆様から宴会場の確保については強い要望があっていることは承知しております。しかしながら、この宿泊施設に求める効果は、人を呼び、福島地域ににぎわいと経済効果をもたらすことにあると考えております。そして、その効果をより高めるための取組ができる指定管理者が、その経営戦略に基づいた健全な収支バランスをもって安定的な運営を行っていくことこそが地域貢献につながるのではないかと考えております。
先ほども申し上げましたが、地域の皆様の御要望は承知しておりますので、施設運用の中で、小規模にはなるものの、食事スペースやレストランを用いた小規模宴会への対応や仕出し、テイクアウトへの対応について、指定管理者に対して検討していただけないか申入れを行っております。
また、指定管理者としては、地元の食材調達……(時間切れ)
(武部議員 一般質問席 降壇)
170 ◯ 議長(谷口一星君)
以上をもって
武部周清議員の一般質問を終結いたします。
以上で本日の日程は終了いたしましたので、本日はこれにて散会いたします。
午後3時26分 散会
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